「殺到」とは?意味や類語!例文と解釈
ネットニュースなどを見ていると「殺到」という言葉が使われていることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「殺到」とは?
- 「殺到」の表現の使い方
- 「殺到」の語源
- 「殺到」を使った例文と意味を解釈
- 「殺到」の類語や類義語
「殺到」とは?
「殺到」の意味は、「大勢の人や人の意見が一度に1箇所に集中すること」です。
その場所に非常に注目されている人やものが来た時や、何らかの賛美や批判の対象になった時に、その場所に大勢の人が直接集まって来たり、メールや電話などが集中して混乱を生じさせることを言います。
- 「殺到」の読み方
- 「殺到」と「押し寄せる」の違い
「殺到」の読み方
「殺到」の読み方は「さっとう」になります。
読み方は難しくないのですが「到」という漢字を「倒」と書き間違わない様に注意しましょう。
「殺到」と「押し寄せる」の違い
「殺到」と似た意味の言葉に「押し寄せる」がありますが、この2つは使分けがあります。
「殺到」は、非常に多くの人やものが1箇所に集中することです。
「押し寄せる」は、非常に多くの人やもの以外に、非常に大きなものが一定の地域に迫ってくるという意味もあります。
「押し寄せる」は「津波」や「雪崩」など、自然現象に対しても使われます。
「殺到」の表現の使い方
「殺到」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 勢いがある様子を表す
- 良い意味では使われない
文法的な使い方
「殺到」は名詞で、文章に使う時には「殺到する」と動詞を付けます。
副詞として使う時には「殺到して」になり、あまり見かけませんが形容詞として使われる時には「殺到した〇〇」になります。
基本的に受け身形では使われません。
勢いがある様子を表す
「殺到」はただ人が集まってくるだけではなく、その集団に勢いがある時の表現です。
「一刻も早くそこに行きたい」「とにかく相手に意思表示をしたい」と思って行動する様子を表します。
良い意味では使われない
「殺到」は良い意味ではなく、大勢の人やものが集まり過ぎて収拾がつかない状態に対して使われます。
行動を起こす方ではなく、それを受けて手間取っている側から見た言葉です。
「殺到」の語源
「殺到」の語源で間違って解釈されているのが、「人が将棋倒しになり死者が出る程集まってくる」というものです。
しかしこれは意味の章で説明した「殺倒」と勘違いした解釈です。
正しくは、「昔の中国で敵が一気に迫ってくること」に由来しています。
「殺」は「殺す」ではなく、他の言葉の意味を強める言葉で、「勢いよく」という意味を表し、「悩殺」「黙殺」などに使われます。
「到」は「目的の場所に着く」という意味です。
つまり、「殺到」は戦いで敵が「勢いよく攻め入ってくること」として生じた言葉なのです。
「殺到」を使った例文と意味を解釈
「殺到」を使った言葉と意味を解釈します。
- 「殺到」を使った例文1
- 「殺到」を使った例文2
「殺到」を使った例文1
「人気アイドルのサイン会にファンが殺到した」
人気アイドルに直接会えるサイン会とあり、大勢のファンが一気に会場に詰めかけて混乱状態になったことを表しています。
「殺到」を使った例文2
「失言をしてしまい苦情が殺到した」
ついうっかり人やものを非難することを言ってしまった為に、メールや電話、手紙などで大量の苦情が一気に来たことを表しています。
「殺到」の類語や類義語
「殺到」の類語を紹介します。
- 「なだれ込む」【なだれこむ】
- 「詰めかける」【つめかける】
「なだれ込む」【なだれこむ】
漢字で「雪崩れ込む」「傾れ込む」と書きます。
「大勢の人がまるで雪崩(なだれ)の様に、急激に1箇所に押しかけること」という意味です。
「詰めかける」【つめかける】
「大勢の人が1箇所に一斉に集まること」という意味です。
「殺到」は「大勢の人や人の意見が一度に1箇所に集中すること」です。
何かの目的で非常に多くの人達が1箇所に集中した状態の時に使ってみましょう。