「逸話」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
この「逸話」は、本来の意味ではない誤用で使われることも多い言葉です。
目次
- 「逸話」とは?
- 「逸話」の表現の使い方
- 「逸話」を使った例文と意味を解釈
- 「逸話」の類語や類義語
「逸話」とは?
「逸話」は、「世間一般にはあまり知られていない面白い話」という意味で使います。
世間一般的にそれほど浸透していない話が対象になり、その分野や人物(主に著名人)に対して詳しい人でないと知らないようことだと考えてください。
しかし、実際には「あまり知られていない」の部分を考慮せず、「興味深い話」という意味だけで使われていることが多く、更に拡大解釈で「知っておくべき興味深い話」のような使い方も多く見られます。
- 「逸話」の読み方
「逸話」の読み方
「逸話」の読み方は、「いつわ」になります。
いい例としては、「イチロー選手は一朗という名前ながら、実は次男だ」といったような使い方が挙げられます。
野球が好きな人なら知っている人も多いかも知れませんが、世間的にそれほど浸透しているとは言えず、普通に考えて興味深さもあるところから、「逸話」と表現していいでしょう。
しかし、あまりにニッチな世界の話になると、世間的に知らない人がほとんどだとしても、この「逸話」と表現するのは適切ではありません。
例えば、「鉄道のレールの幅には数種類あるが、新幹線と路面電車は実は同じ幅だ」といった話は、鉄道ファンでもないと興味をもつとは思えない話の為、「逸話」とは表現しません。
「逸話」の表現の使い方
「逸話」の表現の使い方を紹介します。
いくら興味深い話でも、誰でも知っているような話は「逸話」とは使いません。
ですが、先のようにそのような話に対しても「逸話」と使っていることがあり、用い方としては誤用です。
その為、「それは有名な逸話だ」という使い方はおかしい表現になるので注意してください。
既に有名な話であれば、それがどのような内容であろうと、それだけで「逸話」ではないからです。
「逸話」を使った例文と意味を解釈
「逸話」を使った例文と、その意味の解釈です。
きちんとした意味で使っている例になります。
- 「逸話」を使った例文1
- 「逸話」を使った例文2
「逸話」を使った例文1
「そんな逸話があったとは知らなかった」
興味深い話を聞いた人が使っている例になります。
内容自体はともかく、あまり知っている人は居ないであろう興味深いだったと分かります。
「逸話」を使った例文2
「あの人物には、数々の逸話があると言われている」
その人物が名前くらいは誰でも知っているほどの著名人であれば、その人に関しての知られていない興味深いエピソードは逸話だと表現できます。
「逸話」の類語や類義語
「逸話」の類語や類義語を紹介します。
よく似た意味の言葉ですが、それほど見聞きしないかも知れません。
- 「秘話」【ひわ】
「秘話」【ひわ】
「逸話」と同じく、世の中に知られていない話という意味で使います。
「興味深い」というニュアンスが抜けていますが、使われる際にはそちらの意味も含んでいることが多く、実際にはほとんど同じ意味だと考えていいでしょう。
このような意味から、「逸話」は意外と使い方が難しい言葉だと言えるかも知れません。
上でも挙げた「有名な逸話」は完全な誤用なので、そのような使い方をしないように注意してください。