「物色」とは?意味や類語!例文と解釈
「物色」という表現は、「コスパの良い物件を物色する」や「泥棒が室内を物色する」といった文章で使われていますが、実際にはどのような意味を持っているのでしょうか?「物色」という言葉の「意味・読み方・使い方・語源・例文と解釈・類義語」について、分かりやすく解釈していきます。
目次
- 「物色」とは?
- 「物色」の表現の使い方
- 「物色」の語源
- 「物色」を使った例文と意味を解釈
- 「物色」の類語や類義語
「物色」とは?
「物色」という表現は、「多くある対象の中から、適当な人や目的の物を探し出すこと」を意味しています。
「物色」というのは、「複数の物の中から自分が求めているものを探し出すこと」や「大勢の人の中から自分が必要とする人を見つけ出すこと」を意味している表現なのです。
「物色」の古語的な意味として、「物の色・形」や「景色・季節の風物」などの意味合いがあります。
- 「物色」の読み方
「物色」の読み方
「物色」の読み方は、「ぶっしょく」になります。
「物色」の表現の使い方
「物色」の表現の使い方は、「多くの物の中から、自分が欲しいと思っている物を探し出す場合」や「大勢の人(対象者)の中から、自分が必要とする人を見つけ出す場合」に使うという使い方になります。
例えば、「冬物のコートが欲しくて、色々なお店で物色していました」や「犯人の男は、夜の街で若い女性を物色していたようです」といった文章で使用することができます。
「物色」の語源
「物色」の語源の意味は「動物の毛の色・物や風物(自然にあるもの)の色」にあり、そういった事物・自然の色という意味が転じて、「事物・物事の見た目や姿かたち」のことを意味するようになりました。
「物色」は「物事の姿かたち・自然の事物の見た目」という意味から「事物・物事を見極める」の意味になり、そこから更に「見た目・容貌(ようぼう)によって人を探し出す」や「適当な物・目当てのものを探し出す」といった現在の意味で使用されるようになりました。
「物色」を使った例文と意味を解釈
「物色」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「物色」を使った例文1
- 「物色」を使った例文2
「物色」を使った例文1
「複数のマンションの物件を物色してから、立地・価格・内外装のデザインが気に入ったこの物件に決めました」
この「物色」を使った例文は、「色々なマンションの物件に当たって納得できる物件を探し求める」といった意味合いで、「物色」という表現を使用しています。
「物色」を使った例文2
「彼は好みの女性を物色してナンパしましたが、まったく相手にされず意気消沈していました」
この「物色」を使った例文は、「物色」という表現を、「自分の好みの女性(付き合ってほしいお目当ての女性)を探し回る」といった意味合いで使っています。
「物色」の類語や類義語
「物色」の類語・類義語について、分かりやすく解説していきます。
- 「漁る・探す」
- 「貪る・求める」
「漁る・探す」
「漁る」という表現は、「物・人を物色して探し回ること」や「主に動物が餌・獲物を探し求めること」を意味しています。
「探す」という表現は、「欲しい物・人を見つけようとすること」を意味しています。
それらの意味から、多くある中から適当な人・物を探し出すを意味する「物色」と良く似た意味を持つ類語(シソーラス)として、「漁る・探す」を指摘できます。
「貪る・求める」
「貪る」という表現は、「飽きることを知らずに欲しいものを求める・満足することを知らないように同じ行為を続ける」や「がつがつ食べる」を意味しています。
「求める」の表現は、「目当ての物・人を欲しがって手に入れようとすること」を意味しています。
これらの意味から、「貪る・求める」という表現を、目的の物・人を求めて探し回ることを意味する「物色」の類義語として解釈することができます。
この記事で解説した「物色」の表現には、「多くある対象の中から、適当な人や目的の物を探し出すこと」などの意味があります。
「物色」の類語・類義語として、「漁る・探す」「貪る・求める」などがあります。
「物色」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。