「兼ね備える」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話で「兼ね備える」という言葉を使うことがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「兼ね備える」とは?意味
- 「兼ね備える」の表現の使い方
- 「兼ね備える」を使った例文と意味を解釈
- 「兼ね備える」の類語や類義語
「兼ね備える」とは?意味
「兼ね備える」の意味は「2つ以上のものを同時に持ち合わせること」です。
一つのものに2つ以上の機能がついていて、どちらも使える様になっていたり、人が2つのものごとに対して能力を発揮することを言います。
どちらも程度が高く、他のものや人にはできない様なことに対して使われます。
- 「兼ね備える」の読み方
- 「兼ね備える」のを分解して解釈
「兼ね備える」の読み方
「兼ね備える」の読み方は、「かねそなえる」になります。
難しい漢字ではありませんので読み書きできる様にしておきましょう。
「兼ね備える」のを分解して解釈
「兼ね備える」は「兼ね+備える」で成り立っています。
「兼ね」は動詞「兼ねる」の連用形で、「1つのものが2つ以上の働きをあわせ持つ」「両方のことを考える」「(動詞の連用形に付いて)しようとしてできない」「(否定形として)するかもしれない」という多くの意味があります。
「兼ね備える」の場合は「1つのものが2つ以上の働きをあわせ持つ」の意味になります。
「備える」は「将来を予想して準備する」「設備・備品を置く」「生まれつき身に付けている」という意味があります。
「兼ね備える」の場合は「生まれつき身に付けている」の意味になります。
これらの言葉が組み合わさり「元々1つで2つ以上の働きを身に付けている」という意味で使われています。
「兼ね備える」の表現の使い方
「兼ね備える」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 良いものが合わさっている
文法的な使い方
「兼ね備える」は動詞で、文末にそのまま使います。
副詞として使う時には「兼ね備えて」になり、形容詞として使う時には「兼ね備えた〇〇」になります。
「生まれつき」「元々」という意味があるので、受け身形では使われません。
良いものが合わさっている
「兼ね備える」は「良いもの」が組み合わさっている時に使われます。
才能や立場、見た目など、良いもの同士を2つ以上合わせ持っている人やものに対するほめ言葉として使われることが多くなります。
「兼ね備える」を使った例文と意味を解釈
「兼ね備える」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「兼ね備える」を使った例文1
- 「兼ね備える」を使った例文2
「兼ね備える」を使った例文1
「彼女は美貌と才知を兼ね備えている」
女性で容姿が美しく、しかも優秀で仕事ができることに対するほめ言葉です。
「兼ね備える」を使った例文2
「知恵と勇気を兼ね備えた主人だ」
小説や映画などの主人公が、頭の回転が速くしかも行動力があることを表しています。
「兼ね備える」の類語や類義語
「兼ね備える」の類語や類義語を紹介します。
- 「二刀流」【にとうりゅう】
- 「天から二物を与えられた」
「二刀流」【にとうりゅう】
「二つのものごとを同時にうまくこなせること」という意味です。
剣術で、両手に刀を持って戦う技術に由来している言葉です。
「天から二物を与えられた」
「天は二物を与えず」ということわざを変えて「2つ以上の優れたものを持っている」という意味で使っています。
「兼ね備える」は「2つ以上のものを同時に持ち合わせること」という意味です。
人に対するほめ言葉として積極的に使ってみましょう。