「沢山」とは?意味や類語!例文と解釈
「沢山」という表現は、「沢山の商品を仕入れました」や「これだけあればもう沢山です」などの文章で使われますが、「沢山」は具体的にどのようなことを意味しているのでしょうか?
「沢山」という表現の「意味・使い方・語源・例文と解釈・類義語」について、分かりやすく解説していきます。
目次
- 「沢山」とは?
- 「沢山」の表現の使い方
- 「沢山」の語源
- 「沢山」を使った例文と意味を解釈
- 「沢山」の類語や類義語
「沢山」とは?
「沢山」という表現は、「数量が多いこと・多数であるさま」を意味していて、形容詞としても副詞としても使用することができます。
「沢山」という表現には、「数量が十分であること・十分でそれ以上はもう要らないこと」という意味合いもあります。
また「沢山」は「子沢山(もりだくさん)・盛り沢山(もりだくさん)」のように名詞に付く形で、「~の数量が十分であること・十分すぎるほどにあること」を意味します。
「沢山」の表現の使い方
「沢山」の表現の使い方は、「何らかの物・人の数量が多い場合」や「何かが十分にあってそれ以上は要らない時」に使うという使い方になります。
例えば、「こんなに沢山のお土産を下さって、本当にありがとうございます」や「あなたの非生産的な理屈めいた反論はもう沢山です」といった文章で使用することができます。
「沢山」の語源
「沢山」の語源には実証された定説はありませんが、「多い」という意味を持つ形容動詞語幹の「さは(沢・多)」と「数が多いこと」を意味する「やま(山)」を重ねた「さはやま」に、「沢山」という漢字を当てて音読したと推測されています。
しかし、「沢山(たくさん)」の言葉が鎌倉時代の「平家物語」に見られるのに対して、「さはやま」の言葉は江戸時代に入ってから生まれたと考えられているので、実際には「沢山」が先にあって「さはやま」と訓読みされた可能性が高いとも考えられています。
また「高い(たかい)・長ける(たける)」の“tak”という音が、時代を経るにつれて「たくさん(沢山)」という言葉に変化していったのではないかという仮説もあります。
「沢山」を使った例文と意味を解釈
「沢山」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「沢山」を使った例文1
- 「沢山」を使った例文2
「沢山」を使った例文1
「沢山の本とレコードに囲まれた田舎でののんびりとした生活をずっと夢見てきました」
この「沢山」を使った例文では、「本・レコードの数量が非常に多い」といった意味合いで、「沢山」という表現を使っています。
「沢山」を使った例文2
「こんなストレスと気苦労ばかりが多いつまらない生活は、もう沢山なのです」
この「沢山」を使った例文は、「沢山」という表現を、「ストレスと気苦労ばかりが多いつまらない生活はもう十分であり、これ以上は要らない」という意味を持つ文脈で使用しています。
「沢山」の類語や類義語
「沢山」の類語・類義語について、分かりやすく解説していきます。
- 「多い・十分・豊富」
- 「夥しい・一杯・ふんだん」
「多い・十分・豊富」
「沢山」という表現は、「数量が多いこと・数量が豊富(豊か)なこと」や「数量が十分にあってそれ以上は不要なさま」を意味しています。
それらの意味から、「沢山」と非常に近しい類似した意味合いを持つ類語(シソーラス)として、「多い・十分・豊富」を指摘できます。
「夥しい・一杯・ふんだん」
「夥しい」という表現は、「数・量がものすごく多いこと」や「程度が非常にはなはだしいさま」を意味しています。
「一杯」というのは、「数量が非常にたくさんあること」や「これ以上要らないほど多いこと」を意味する言葉です。
「ふんだん」の表現は、「物が十分豊かにあるさま」や「数量がとても多いこと」を意味しています。
これらの意味から、「沢山」と良く似た意味を持つ類義語として、「夥しい・一杯・ふんだん」を考えることができます。
この記事で解説した「沢山」の表現には、「物・人の数量が多いこと」や「数量が十分でそれ以上は要らないこと」などの意味があります。
「沢山」の類語・類義語として、「多い・十分・豊富」「夥しい・いっぱい・ふんだん」などがあります。
「沢山」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。