「持ち出す」とは?意味や類語!例文と解釈
「持ち出す」という表現がありますが、この言葉は日常生活からビジネスシーンまで、様々な場面でよく使われている言葉の1つです。
しかし、この「持ち出し」が当てはまるケースが非常に多いために、どのような意味が説明できるか、意外と難しい言葉でもあります。
そこで今回は、この「持ち出す」について説明をしていくことにします。
一体、どのような意味があるか、しっかりと押さえていきたいと思います。
目次
- 「持ち出す」とは?
- 「持ち出す」の表現の使い方
- 「持ち出す」の語源
- 「持ち出す」を使った例文と意味を解釈
- 「持ち出す」の類語や類義語
「持ち出す」とは?
「持ち出す」という言葉には、実に様々な意味を持っている表現法です。
「中にあったものを持って外に出すのこと」や「物品などを盗むこと」という意味で使われることが多いのですが、「話題・論題として提示する」、「不足した費用を自腹を切って出す」、「持ち始める」などの解釈もできる言葉です。
「持ち出す」の表現の使い方
「持ち出す」で表現できる場面は非常に多くあります。
「外に出すこと」という意味では、物を外に運び出す時に使われますし、「物品などを盗むこと」という意味では、「商品を勝手に持ち出す」というような使い方になります。
「持ち出す」の語源
「持ち出す」の語源に明確なものは存在していないのですが、「帯出」と言葉が「持ち出す」の1つに起因している可能性があります。
「備品などを身につけて持ち出すこと」という意味がある言葉ですが、「物品を決められた一定の場所から移動させる」という意味が「持ち出す」という言い回しで表現されています。
そのことからも、「持ち出し」が「中にあったものを持って外に出すのこと」という意味に転じていったと考えられます。
「持ち出す」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「持ち出す」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「持ち出す」を使った例文1
- 「持ち出す」を使った例文2
「持ち出す」を使った例文1
「昨夜の火事では、あまりにも火が早くて、家財道具を一切、持ち出すことができなかった」
火事で家が燃えている時は、自分が考える以上に火の回りが早いことに驚くことでしょう。
そのために、大切な物を「持ち出す」ことができないことがあります。
まずは自分と家族の生命が第一優先されるのですが、必要最低限の物を「持ち出す」ことができるように日頃から、自分の近くに置いておきたいものです。
「持ち出す」を使った例文2
「あの取引先は、昔のトラブルを持ち出して、いつも商談を優位にししようとするので、始末が悪い」
この時の「持ち出す」は、「話題・論題として提示する」という意味で使われていますが、この例文では、継続的な取り引きのある顧客が、昔のトラブルを引き合いに「持ち出し」て、新たな商談を優位にしようをしているさまを言っていますが、あまり付き合いたくない顧客です。
「持ち出す」の類語や類義語
「持ち出す」を他の言葉で言い換えるとするなら、他にどのような言葉があるかを見ていくことにしましょう。
- 「負担する」【ふたんする】
- 「運び出す」【はこびだす】
「負担する」【ふたんする】
「負担する」という言葉が「持ち出す」の類義語として扱うことができます。
この場合、「自腹を切って出す」という解釈の場合の「持ち出す」の類義語となります。
「予定外の出費の分だけ持ち出すことになった」が、「予定外の出費の分だけ負担することになった」と言い換えることができます。
「運び出す」【はこびだす】
「運び出す」という言葉も「持ち出す」の類義語として使うことができます。
この意味は「物を運んである所から外へ出すこと」という意味で、「運ぶ」という意味合いを持つ「持ち出す」の類語に位置付けされます。
「持ち出す」という言葉の意味や活用を紹介してきましたが、色々な活用がありますので、この言葉の意味を正しく理解して、それぞれの意味にマッチした使い方をマスターして、上手に使いこなしてみてください。