「悲劇」とは?意味や使い方!例文や解釈
日常会話で「悲劇」という言葉が使われることがありますが、一体どの様な意味なのでしょうか。
語源や類語、例文などあらゆる面から紹介しますので、参考にして下さい。

目次
- 「悲劇」とは?
- 「悲劇」の表現の使い方
- 「悲劇」を使った言葉と意味を解釈
- 「悲劇」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「悲劇」の反対語
- 「悲劇」の類語や類義語・言い換え
- 「悲劇」の英語と解釈
「悲劇」とは?

「悲劇」の概要について紹介します。
- 「悲劇」の読み方
- 「不幸な結末に終わる劇」の意味
- 「人生において悲惨な出来事に遭遇すること」の意味
- 演劇における「悲劇」とは
- 「悲劇」の語源
「悲劇」の読み方
「悲劇」は「ひげき」と読みます。
読み方は難しくないのですが、「劇」は画数が多いので書き間違いに注意しましょう。
「不幸な結末に終わる劇」の意味
劇のストーリーで、主人公が困難な状況に追い込まれて最終的に不幸な結末になることを言います。
演劇のストーリーには主人公が存在していて、その主人公が幸せになることで観客が共感し易くなるのですが、中には期待を裏切って不幸な結末で終わるものもあるのです。
「人生において悲惨な出来事に遭遇すること」の意味
演劇ではなく現実で、不運に見舞われたり悲惨な出来事に巻き込まれることを言います。
仕事やプライベートなどあらゆる場面で起きる可能性があります。
演劇における「悲劇」とは
「悲劇」の「悲」は「悲しいこと」、「劇」は「観客の前で、脚本に従い役を演じながら進行させていく余興」という意味があります。
「悲劇」とは主人公が不幸な状態になったり、命を落したりして終わるストーリーをイメージしています。
しかし演劇における「悲劇」とは、単にハッピーエンドにならないという以外に細かい定義はありません。
「悲劇」と言われていても、特に主人公が不幸になる訳ではない場合には観てる人にとって「悲劇」にならないこともあるのです。
「悲劇」の語源
「悲劇」は英語で“tragedy”といい、古代ギリシャの悲劇である「トラゴイディア」が語源です。
「トラゴイディア」は「ヤギの歌」という意味があり、由来は「生贄にヤギが使われた」「競演した際の褒美がヤギであった」「役者達がヤギの衣装を着てた」などの説がありますが、どれが真実かは分かっていません。
いずれにしても古代のギリシャ演劇から生まれた言葉です。
「悲劇」の表現の使い方

「悲劇」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 日常生活でも使う
文法的な使い方
「悲劇」は名詞で、「○○の悲劇」「悲劇の〇〇」など、その時の出来事や状況を表す言葉として使います。
文章では「悲劇が起きる」「悲劇に見舞われる」など動詞を伴ったり、形容動詞として「悲劇だ」として使われます。
日常生活でも使う
「悲劇」は演劇に関係なく、日常でショックなことがあった時にも使われます。
自分や他人が不幸な目に遭いショックを受けている時に「これは悲劇だ」と使います。
「悲劇」を使った言葉と意味を解釈

「悲劇」を使った言葉を紹介します。
- 「悲劇に見舞われる」
- 「悲劇のヒロイン」
- 「ドーハの悲劇」
「悲劇に見舞われる」
自分に予想外の不運が訪れることで、よく使われる表現です。
「見舞われる」は「好ましくない状況に巻き込まれること」という意味です。
「悲劇のヒロイン」
「ヒロイン」とは女性の主人公のことで、不幸な運命をたどる女性を表しています。
このことから現実に自分の境遇が不幸であることをアピールしている女性に対して「悲劇のヒロインを演じる」として使われます。
大袈裟である、ウザいなどの皮肉の意味が込められた言葉です。
「ドーハの悲劇」
1994年FIFAワールドカップのアジア地区最終予選で起きた出来事のことです。
1993年10月に、カタールのドーハという場所で行われた、日本代表対イラク代表の試合で、試合終了寸前のロスタイムにイラクにゴールを決められて、予選敗退が決定したことを言います。
試合が終わった時に誰もがショックのあまり力尽きてしまったことからこの様に言われました。
「悲劇」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「悲劇」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「悲劇」を使った例文1
- 「悲劇」を使った例文2
「悲劇」を使った例文1
「いじめによる悲劇をなくしたいと強く思う」
学校でいじめにより不登校になったり、自殺に追い込まれるなど痛ましい結果にならない様にしたいという気持ちを表しています。
「悲劇」を使った例文2
「彼はプレゼンで失敗して悲劇のヒーローになった」
ここぞというプレゼンで大失敗をして恥をかき、不運な人として名前が知れ渡ったことを表しています。
「悲劇」の反対語

「悲劇」の反対語を紹介します。
- 「喜劇」【きげき】
- 「大団円」【だいだんえん】
「喜劇」【きげき】
「悲劇」の対義語として辞書に載っています。
「演劇のストーリーで、風刺や滑稽さなどを交えながら進めていくこと」「日常で思わず笑ってしまう様な滑稽な出来事」という意味があります。
演劇においては笑いの要素はなくても「ハッピーエンドになる演目」は全て「喜劇」とされています。
「大団円」【だいだんえん】
「演劇や小説などで、全てがめでたく収まった時の最後のシーンのこと」です。
「悲劇」の類語や類義語・言い換え

「悲劇」の類語を紹介します。
- 「不運な出来事」【ふうんなできごと】
- 「災難」【さいなん】
- 「受難」【じゅなん】
「不運な出来事」【ふうんなできごと】
「事故や災難などの良くないことが起きること」という意味です。
「災難」【さいなん】
「予想外に身にふりかかってくる悪い出来事」という意味です。
「受難」【じゅなん】
「災難や苦しみなどを身に受けること」という意味です。
「悲劇」の英語と解釈

“Shakespeare is famous for the tragedies.”
「シェイクスピアは悲劇で有名だ」です。
「悲劇」は殆どの場合“tragedy”が使われるので、覚えておくと便利です。
「悲劇」は「不幸な結末に終わる劇」「人生において悲惨な出来事に遭遇すること」という意味です。
ドラマチックな場面で使ってみましょう。