「逃避」とは？意味や類語！例文と解釈

「逃避」とは?

「逃避」という表現は、「困難な状況に直面した時に逃げたり、嫌なこと(嫌な相手)を避けたりすること」を意味しています。

「逃避」とは「つらいこと(困難なこと)から逃げたり、それを避けたりすること」を意味する表現ですが、「逃避」には「嫌なこと・つらいことを意識しないようにすること、考えないようにすること」の意味合いもあります。

例えば、「学生時代にはいじめられたトラウマもあり、現実逃避して空想の世界ばかりで楽しむ癖がつきました」といった文章で、「逃避」の意味を分かりやすく示せます。

• 「逃避」の読み方

「逃避」の読み方

「逃避」の読み方は、「とうひ」になります。

「逃避」の表現の使い方

「逃避」の表現の使い方は、「嫌なこと(嫌な人)から逃げたり、つらいことを避けたりする場合」や「つらいことを意識しないようにする時」に使うという使い方になります。

例えば、「借金取りから逃避してこの街に逃れてきました」や「いくら逃避しても厳しい現実から逃げ切ることはできませんでした」といった文章で、「逃避」の表現を正しく使えます。

「逃避」を使った言葉と意味を解釈

「逃避」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。

• 「現実逃避」【げんじつとうひ】
• 「逃避行」【とうひこう】

「現実逃避」【げんじつとうひ】

「現実逃避」という表現は、「現実の責任・義務から逃げたり避けたりすること」や「厳しい現実に直面しないで済むように、現実的な問題・義務を意識しないようにすること」を意味しています。

例えば、「いくら空想の世界に現実逃避をしても限界があります」といった文章で使われます。

「逃避行」【とうひこう】

「逃避行」という言葉は、「犯罪・醜聞などの世間をはばかる事情があって、あちこち逃げ回ったり隠れ住んだりすること」を意味しています。

例えば、「逃避行している時の犯人の心理は、非常に不安定になっています」といった文章で使用できます。

「逃避」を使った例文と意味を解釈

「逃避」を使った例文を紹介して、その意味を解釈します。

• 「逃避」を使った例文1
• 「逃避」を使った例文2

「逃避」を使った例文1

「ひどく怯えた表情をして泣き叫んでいた少女は、何から逃避してきたのかを決して語ろうとはしませんでした」

この「逃避」を使った例文では、「逃避」という表現を、「恐ろしいものや怖い人物(嫌な人物)から逃げること」といった意味合いで使っています。

「逃避」を使った例文2

「殺人の罪を犯して逃避行していた二人の男女は、居住地から数百キロ以上離れた遠い土地で逮捕されました」

この「逃避」を使った例文は、「犯罪などの悪事をして、人目を避けて逃げている」といった意味合いで、「逃避(逃避行)」の表現を使用しています。

「逃避」の類語や類義語

「逃避」の類語・類義語を紹介して、その意味を解釈していきます。

• 「逃れる・避難」
• 「避ける・回避」

「逃れる・避難」

「逃避」という表現は、「嫌なことから逃れたりそれを避けたりすること」や「危険な状況・嫌な相手から避難すること」を意味しています。

「避難」の表現は、「困難・危険・災害などを避けて安全な場所へ逃げること」を意味しています。

その意味から、「逃れる・避難」の表現を、「逃避」とほぼ同じ意味を持つ類語として解釈できます。

「避ける・回避」

「逃避」という言葉は、「困難を避けること」や「つらいこと・危険なことを回避すること」を意味しています。

「回避」という言葉は、「ぶつからないように(危険に遭わないように)、物事を避けること」を意味しています。

その意味合いから、「逃避」に近しい意味を持つ類義語として、「避ける・回避」を指摘できます。