「あだ花」とは?!意味や解説「時代のあだ花」も解説
この「あだ花」とは、そのような名前の花がある訳ではなく、そう分類される花だと使われる言葉です。
目次
- 「あだ花」とは?
- 「あだ花」の概要
- 「時代のあだ花」の意味
「あだ花」とは?
「あだ花」は、美しい花はつけるものの、それが枯れてしまった後には何も残らない植物を指して使います。
種子を残さない為、次の世代に繋がることもなく、時間が経てば美しかった花のことさえ忘れ去られてしまう存在です。
そこから転じて、一時期だけ話題になった有名人などをこの「あだ花」と比喩して用いることがあり、実際にはそちらの使い方の方が有名だと言っていいでしょう。
「あだ花」の概要
「あだ花」は、漢字では「徒花」と表記します。
メディアではこちらで使われることが多く、不祥事によって引退に相成ってしまった有名人に対して、「かつての名優も、今や徒花だと言われても仕方がない」というような使い方をまま見掛けます。
「時代のあだ花」の意味
この「時代のあだ花」とは、もちろん比喩表現としての使われ方で、一時代だけ光り輝いていた存在という意味で用いられます。
そのような人物や存在が輝きを失った後に使われる表現で、一発屋と呼ばれる芸人がよくこの言葉の対象になります。
対象が有名人の場合、その「一発屋」を言い換えた言葉だと解釈しても構いませんが、一時期だけもてはやされた技術などに対して使うこともできる言葉です。
例えば、かつて(今でも存在しますが、ほとんど使われていません)ISDNというデジタル回線が、電話だけでなく高速ネット通信にも活用できると話題になった時期がありますが、すぐにその10倍以上の速度が当たり前のADSLやFTTH(光回線)といった更に高速な通信技術が一般化してしまった為、それらは正にこの「時代のあだ花」となってしまいました。
「あだ花」は、決していい言葉ではありませんが、いくつか挙げた例のように、「今や時代遅れ」、「もう誰も覚えていない」といった解釈で使われると考えていいでしょう。