「物言い」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「物言い」は、2つの意味のある言葉です。
その1つの意味は、ある競技の専門用語から転じて使われるようになりました。
目次
- 「物言い」とは?
- 「物言い」の表現の使い方
- 「物言い」を使った例文と意味を解釈
- 「物言い」の類語や類義語
「物言い」とは?
この「物言い」という言葉は、まず「物の言い方」という意味で使います。
「親に向かって、その物言いは何だ」のような使い方になり、それがよくない(使われた方にとって)と用いることが多い言葉です。
「あの物言いからすると、恐らく無理だろう」のように、あまり期待できない、都合が悪いと表現する際に使うこともできます。
また、「異議」と使うこともできる言葉で、「何も物言いがなければ、これにて終了する」などとも使えます。
どちらの意味で使っているかは、前後の文体から容易に判断できるでしょう。
- 「物言い」の読み方
「物言い」の読み方
「物言い」は、「ものいい」と読む言葉です。
この読み方を聞いて、大相撲が思い浮かんだ人も多いでしょう。
それもそのはず、「異議」という意味はその大相撲からきている解釈で、同競技では取り組みの結果に対して異議を唱えることを「物言い」と表現しています。
「物言い」の表現の使い方
「物言い」は先のように、2つの意味で使われますが、「異議」と使うことはあまりなく、多くの場合で「物の言い方」として使っていると考えていいでしょう。
それも、あまりいい意味で使うことはなく、「どんな立場からの物言いだ」(上から言っていると思われた時)のように、言い方が(色々な意味で)悪かった時に、その注意や指摘の為に用いられることが多いです。
「物言い」を使った例文と意味を解釈
「物言い」を使った例文と、その意味の解釈です。
この言葉自体に悪い意味はありませんが、どうしてもそのような解釈になってしまいがちな言葉です。
- 「物言い」を使った例文1
- 「物言い」を使った例文2
「物言い」を使った例文1
「あれほどの物言いをしておいて、今更謝ってきても駄目だ」
かなり悪い、またはきつい言い方をしておいて、今更何だと言っている例になります。
上のように、こういった使い方が多い言葉なので、悪い解釈になることが多いと言えるでしょう。
「物言い」を使った例文2
「物言いの結果、行司差し違えという結果となった」
大相撲の話で、取り組みの結果について「物言い」が付き、協議となった結果、行司が軍配を上げた(勝ったとした)方とは別の力士の勝ちとなったと言っています。
例え同体(両者が同時に落ちた)と思った場合でも、行司は必ずどちらかに軍配を上げなければなりませんが、この差し違えは判定が逆だったということなので、行司にとっては恥となり、短期間に何度もこれがあると、降格処分が課せられる場合があります。
「物言い」の類語や類義語
「物言い」と似た意味で使える言葉です。
「異議」という意味は含まれていません。
- 「口の利き方」【くちのききかた】
「口の利き方」【くちのききかた】
「口の利き方に気を付けろ」などと、「物の言い方」と同様に使われる表現です。
こちらの場合、最初からそれが悪いと使う為にある言葉で、いい意味で用いることはありません。
「物言い」は、基本的には悪い意味で使う言葉だと考えておいて構いません。
「異議」と使う時にはその限りではありませんが、あまりそちらで用いる機会はないでしょう。