「折悪しく」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ビジネスで「折悪しく」という言葉を耳にすることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「折悪しく」とは?
- 「折悪しく」の表現の使い方
- 「折悪しく」を使った例文と意味を解釈
- 「折悪しく」の類語や類義語
「折悪しく」とは?
「折悪しく」の概要について紹介します。
- 「折悪しく」の読み方
- 「折悪しく」の意味
- 「折悪しく」を分解して解釈
- 「折悪しく」の対義語
「折悪しく」の読み方
「折悪しく」は「おりあしく」と読みます。
「おりわるしく」と読み間違わない様にしましょう。
「折悪しく」の意味
「折悪しく」の意味は「丁度タイミングが悪い時にそれが起きること」です。
何か行動を起こす時になって何故か間が悪くて中止や延期、出直しをすることがあります。
いつもはその様なことがないのに、その時に限ってタイミングが悪く、目的が達成できないことを言います。
「どうしてその様なことが起きるのか」という残念な気持ちを含む言葉です。
「折悪しく」を分解して解釈
「折悪しく」は「折+悪しく」に分解できます。
「折」は「折ること」の他に、「菓子箱」「機会」「季節・時節」などの意味があります。
「悪しく」は形容詞「悪し」の連用形で「悪い」という意味です。
日本語には良し悪しの段階があり、「よし→よろし→わろし→あし」の順番に悪くなっていきます。
つまり、「あし」は最低レベルの悪さと言うことになるのです。
上記の言葉が組み合わさり「全く持って悪い機会に」という意味で使われています。
「折悪しく」の対義語
「折悪しく」の対義語は「折良く」です。
タイミングが良くてものごとがスムーズに行く様子を表しています。
「折悪しく」の表現の使い方
「折悪しく」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- ビジネスでも使える
文法的な使い方
「折悪しく」は形容詞「折悪し」の連用形で、副詞として使われます。
「折悪しく~です」などと動詞に繋がる言葉で、限定的な使われ方をします。
ビジネスでも使える
「折悪しく」は「タイミングが悪く」という意味で、ビジネスでも使えます。
「あいにく留守にしております」を「折悪しく留守にしております」としても使えます。
「あいにく」の言い換えだと覚えておきましょう。
「折悪しく」を使った例文と意味を解釈
「折悪しく」を使った言葉と解釈を紹介します。
- 「折悪しく」を使った例文1
- 「折悪しく」を使った例文2
「折悪しく」を使った例文1
「折悪しく社長は来週から海外出張の予定が入っております」
取引先の企業から社長に会議や接待などの連絡がきたのですが、タイミングが悪く受けられないことを表しています。
「折悪しく」を使った例文2
「折悪しく旅行中はずっと雨が降っていた」
景色がキレイな観光名所に旅行に出かけたのですが、運悪く旅行期間中はずっと雨で景色が良く見えなかったことを表しています。
「折悪しく」の類語や類義語
「折悪しく」の類語
- 「不運にも」【ふうんにも】
- 「生憎」【あいにく】
「不運にも」【ふうんにも】
「運が悪いことに」という意味で、大変残念であるという感情が含まれます。
「生憎」【あいにく】
「相手の期待に応えられずに申し訳ないと思うこと」「都合が悪い時に言葉の最初に付ける語句」という意味です。
「折悪しく」は「丁度タイミングが悪い時にそれが起きること」という意味です。
非常に残念そうな表情で言うと気持ちが伝わります。