「悪質」とは?意味や使い方!例文や解釈
「悪質」という表現は「ニュース・新聞記事・日常会話」で頻繁に見たり聞いたりする表現で、「悪質な犯罪・悪質な商品・悪質な行為・悪質商法」などの言葉で使われています。
「悪質」にはどんな「意味・使い方」があるのでしょうか?「悪質」の「例文・類義語・英文」と併せて解説します。
目次
- 「悪質」とは?
- 「悪質」の表現の使い方
- 「悪質」を使った言葉と意味を解釈
- 「悪質」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「悪質」の反対語
- 「悪質」の類語や類義語・言い換え
- 「悪質」の英語と解釈
「悪質」とは?
「悪質」という表現は、「品物などの品質が劣っていて悪いこと、粗悪な品質であること」を意味しています。
また「悪質」という表現は、「人の性格・行為の質(たち)が悪いこと」や「企業の商法・人の振る舞いなどの質が悪かったり被害(迷惑)の度合いが大きかったりすること」を意味しています。
「悪質」とは、「品質が粗悪なこと・性格や性質のたちが悪いこと・やり方や考え方が灰汁どい(あくどい)こと」を意味している表現なのです。
- 「悪質」の読み方
「悪質」の読み方
「悪質」の読み方は、「あくしつ」になります。
「悪質」の表現の使い方
「悪質」の表現の使い方は、「品物の品質が劣っていて悪い時」や「人の性格・言動・犯罪などの質(たち)が悪い場合」に使うという使い方になります。
例えば、「ネット通販で買ったその本革カバンの品質が悪質で、すぐに破れてしまいました」や「悪質な商売をしていたその企業は、間もなく消費者から集団訴訟を起こされて倒産することになりました」などの文章で、「悪質」という表現を使用できます。
「悪質」を使った言葉と意味を解釈
「悪質」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「悪質商法」【あくしつしょうほう】
- 「悪質な製品」【あくしつなせいひん】
- 「悪質な書き込み」【あくしつなかきこみ】
「悪質商法」【あくしつしょうほう】
「悪質商法」という言葉は、「消費者を騙したり強制したりして、お金を不当に稼ぐことを目的にした質(たち)の悪い商売の手法」を意味しています。
例えば、「善意を悪用する悪質商法の被害に遭った人たちは、経済的損失を負うだけではなく、人を信じられなくなってしまうのです」といった文章で使われます。
「悪質な製品」【あくしつなせいひん】
「悪質な製品」という表現は、「品質が劣っている製品」や「平均的な製品よりも品質が悪い粗悪品」のことを意味しています。
例えば、「このまま悪質な製品の製造・販売を続けていれば、遠からずこの会社はつぶれてしまうでしょう」といった文章で使用することができます。
「悪質な書き込み」【あくしつなかきこみ】
「悪質な書き込み」という表現は、「インターネット上(SNS上)における質(たち)の悪い書き込み」や「他人の悪口を言ったり誹謗中傷をしたりするような程度の低い法的問題も生じる書き込み」のことを意味しています。
例えば、「インターネットで悪質な書き込みをしないように、学校でも子供達にネットリテラシーを教育する必要性が高まっています」といった文章で使えます。
「悪質」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「悪質」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「悪質」を使った例文1
- 「悪質」を使った例文2
「悪質」を使った例文1
「悪質なあおり運転を繰り返して被害者の男性を殴りつけた男とその様子を撮影していた同乗者の女が、先日逮捕されることになりました」
この「悪質」を使った例文では、「他の車を後ろ(前方)から煽って、更に降車して相手に暴行するような質(たち)の悪いあおり運転、あくどいあおり運転」という意味で、「悪質」という表現を使用しています。
「悪質」を使った例文2
「ネット通販の見本写真を見て商品の到着を楽しみにしていたのに、悪質な商品を買わされるとがっかりしてしまいます」
この「悪質」を使った例文は、「悪質」の言葉を「ネット通販で送付されてきた商品の品質が悪い、粗悪品である」という意味で使っています。
「悪質」の反対語
「悪質」の反対語を紹介して、その意味を解説していきます。
- 「良質」【りょうしつ】
- 「善良」【ぜんりょう】
「良質」【りょうしつ】
「悪質」の反対語として、「良質」があります。
「良質」という表現は、「品物などの品質が良いこと」や「質が優れていること」を意味しています。
「良質」の言葉は、「品質や質(たち)が悪いこと」を意味する「悪質」とは反対の意味を持っているのです。
「善良」【ぜんりょう】
「悪質」の反対語には、「善良」を上げられます。
「善良」という表現は、「人柄・人間性・性質が良くて(道徳的な善性があり)、他人に優しく振る舞えること」を意味しています。
「善良」の言葉は、性格・人間性の質(たち)が悪くて他人に危害を加えやすいことを意味する「悪質」とは反対の意味を持っています。
「悪質」の類語や類義語・言い換え
「悪質」の類語・類義語・言い換えの言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「粗悪・粗末」
- 「不良・有害」
- 「凶悪・被害が大きい」
「粗悪・粗末」
「悪質」の類義語・言い換えとして、「粗悪・粗末」があります。
「粗悪」とは「粗末で質が悪いこと」を意味していて、「粗末」とは「作り方が大雑把で品質が悪いこと」を意味しています。
これらの意味から、品質が劣っていて悪いことを意味する「悪質」の表現は「粗悪・粗末」という表現で言い換えられるのです。
「不良・有害」
「悪質」の類義語・言い換えとして、「不良・有害」があります。
「悪質」という表現は、「品質・素行が不良であること」や「他者に害を加えるような質(たち)の悪さがあること」を意味しています。
それらの意味から、「悪質」と近しい類似の意味を持つ類義語(シソーラス)として、「不良・有害」を指摘できます。
「凶悪・被害が大きい」
「悪質」の類語・言い換えには、「凶悪・被害が大きい」があります。
「悪質」という表現は、「人間性の質(たち)が悪くて凶暴・凶悪であること」や「犯罪・事件の質が悪くて被害が大きくなるさま」を意味しています。
この意味合いから、「悪質」と良く似た意味を持つ類語として、「凶悪・被害が大きい」を上げられるのです。
「悪質」の英語と解釈
「悪質」という言葉を英語で書き表すと、以下のようになります。
“vicious”(悪徳の・悪質な)
“wicked”(邪悪な・不道徳な・悪質な)
“unscrupulous”(良心に欠ける・無節操な・悪質な)
“pernicious”(有害な・悪質な・致命的な)
“She was deceived by a vicious(wicked) scam.”
「悪質」という言葉を使ったこの英語の例文は、「彼女は悪質な詐欺にだまされました」を意味しています。
この記事で解説した「悪質」の表現には、「品物などの品質が悪いこと」や「人・悪事・犯罪の質(たち)が悪いこと」などの意味があります。
「悪質」の類語・類義語として、「粗悪・粗末」「不良・有害」「凶悪・被害が大きい」などがあります。
「悪質」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。