「苦汁」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説やエッセイなどを読んでいると「苦汁」という言葉を見掛けることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「苦汁」とは?
- 「苦汁」の表現の使い方
- 「苦汁」を使った例文と意味を解釈
- 「苦汁」の類語や類義語
「苦汁」とは?
「苦汁」の概要について紹介します。
- 「苦汁」の読み方
- 「にがり」の意味
- 「くじゅう」の意味
- 「苦汁」と「苦渋」の違い
「苦汁」の読み方
「苦汁」には「にがり」「くじゅう」という2つの読み方があります。
意味により違いますので、以下に紹介します。
「にがり」の意味
「にがり」は、海水から食塩を抽出させた後の液汁のことです。
塩化マグネシウムが多く含まれていて、強い苦みがあり、豆腐の凝固剤として使われます。
ダイエットや健康にも効果があると言われ、市販されています。
「くじゅう」の意味
「くじゅう」と読む場合、「辛くて嫌な経験をする」という意味です。
常に辛い思いをしてその時のことを思い出すのも嫌になることを言います。
まるで苦い汁を飲んだ様に本当に辛く感じたことを表す言葉です。
「苦汁」と「苦渋」の違い
「苦汁」と同じ読み方をする言葉に「苦渋」があります。
この2つはどちらも「辛くて嫌なこと」という意味があるのですが、使分けがあります。
「苦汁」は「辛くて嫌な経験をする」という意味で、その時に自分が実際に遭遇した辛いことを表します。
「苦渋」は「辛くて嫌な心の状態」という意味で、精神的に辛いと思っていることを表します。
この2つの言葉の違いは「辛い経験」か「辛い気持ちか」という点です。
「苦汁」の表現の使い方
「苦汁」の使い方を紹介します。
- 「苦汁をなめる」
- 「苦汁を飲む」
- 「苦汁の日々」
「苦汁をなめる」
「苦汁」は「苦い汁」ですので、「なめる」という動作を伴って使われます。
辛くて嫌な経験を味わうことをこの様に言います。
「苦汁を飲む」
こちらも「苦汁」を含んで使われる言葉で、辛くて嫌な経験をする時の表現です。
人から辛い行為をされる時には「苦汁を飲まされる」として使います。
「苦汁の日々」
何らかの事情により、毎日が辛くて苦しいと思い過ごすことを言います。
「苦汁」を使った例文と意味を解釈
「苦汁」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「苦汁」を使った例文1
- 「苦汁」を使った例文2
「苦汁」を使った例文1
「事業に失敗して長い間苦汁をなめた」
会社の経営に失敗して資産を失い、経済的に苦しい生活を送ったことを表しています。
「苦汁」を使った例文2
「大きなミスをしてしまい苦汁の日々を送った」
仕事で会社を揺るがす様な大きなミスをしてしまい、その後格下げになったり地方に転勤になったりと、辛い日々を送ったことを表しています。
「苦汁」の類語や類義語
「苦汁」の類語を紹介します。
- 「辛酸」【しんさん】
- 「煮え湯を飲まされる」【にえゆをのまされる】
「辛酸」【しんさん】
「辛くて苦しい経験や思いをすること」の意味で、「辛酸をなめる」として使われることが多くなります。
「煮え湯を飲まされる」【にえゆをのまされる】
「他人のせいで酷い目に遭うこと」という意味です。
「苦汁」は「にがり」と「辛くて嫌な経験をする」という2つの意味があります。
実際に辛い状態をこうむった時に使ってみましょう。