「分際」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「分際」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「分際」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「分際」とは?
- 「分際」の表現の使い方
- 「分際」を使った例文と意味を解釈
- 「分際」の類語や類義語
「分際」とは?
「分際」とは身分の程、身の程といった意味で使います。
また古い日本語ではそれぞれの人、物に応じた程度、物事の程度、状況といった意味もあります。
- 「分際」の読み方
「分際」の読み方
「分際」と書いて「ぶんざい」と読みます。
「ぶんぎわ」などと間違えないようにしましょう。
「分際」の表現の使い方
「分際」とは身分の程、身の程といった意味で使いますが、この言葉を他人に対して言うのは少々上から目線な物言いとなりますので注意が十分に必要です。
例えば「後輩の分際で何を言うか」となれば「後輩のくせに」といったニュアンスですからそこまで問題はないかもしれません。
しかし「子どもの分際で」「女の分際で」などと言いますと場合によりますと暴言となります。
「分際」を使った例文と意味を解釈
それでは「分際」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「分際」を使った例文1
- 「分際」を使った例文2
「分際」を使った例文1
「学生の分際で、借金を作るほど遊ぶとは何事か」
「分際」とは身分の程という意味ですから、例文の場合は、学生という身分なのにといった意味合いになります。
学生の本分というのは勉強ですから、借金を作ることも、遊びすぎることも褒められたことではないと言えるでしょう。
「分際」を使った例文2
「父って、女の分際で男に意見をするななんて言って、今どき古いのよ」
男尊女卑的な昔ながらの思想を持った男性であれば「女の分際で」「子どもの分際で」と口癖のように言うこともあります。
これは男が一番であるという気持ちから出て悪気がない場合もありますが、現代の世の中であれば差別的である問題発言となるでしょう。
「分際」の類語や類義語
言葉の意味が理解できましたところで、「分際」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「立場」【たちば】
- 「格」【かく】
「立場」【たちば】
「立場」とはその人が置かれている地位、境遇、条件といったものを意味しています。
「一番上の立場にいるのも辛いものだ」「一番新入りの立場ですから何もわかりません」「あなた、立場的に今どのあたりにいるの」などと使います。
「格」【かく】
「格」とはそのものの値打ちによってできた段階、位、身分、等級といったものを言います。
「さすが、彼は格の違いを見せつけたよ」「そんなことしたら、あなたの格が下がるだけですよ」「格が上がった」などと使います。
いかがでしたでしょうか。
「分際」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「分際」とは身分の程、身の程という意味であることを覚えておきましょう。
また他人に向かって言う場合には注意も必要です。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。