「肉薄」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「肉薄」という言葉は、見た目で間違えた解釈をしないように注意が必要です。
目次
- 「肉薄」とは?
- 「肉薄」の表現の使い方
- 「肉薄」を使った例文と意味を解釈
- 「肉薄」の類語や類義語
「肉薄」とは?
「肉薄」とは、すぐそこまで迫っているという意味で使う言葉です。
この言葉で表現される対象は、期日や期限などではなく、基本的に物理的なもの(に絡むもの)です。
「隣の車と肉薄して危ないところだった」のような使い方もできますが、多くはその相手に迫るという意味で使う言葉で、「トップの人に肉薄するいいタイムが出た」などと用いることが多いです。
- 「肉薄」の読み方
「肉薄」の読み方
「肉薄」は、「にくはく」と読む言葉です。
異なる表記として「肉迫」とも使われ、どちらでも読み方、及び意味は一緒です。
その「肉迫」の方は、「迫る」(せまる)という言葉を使っているので意味が分かりやすいですが、「肉薄」の方は、見た目から何かが「薄い」(うすい)ということだと思ってしまいがちです。
確かにそのような意味で使うこともありますが、その場合は「にくうす」と発音し、全く同じ漢字を使っていてもそちらとは別の言葉だと考えてください(その方が分かりやすいので、便宜上です)。
「肉薄」の表現の使い方
この「肉薄」は、「にくはく」と読む限りは先のように、何かにすぐそこまで迫っていることの表現になります。
「この2社は売り上げが肉薄している」といったように、どちらが上や先という訳ではない使い方もできる言葉で、「実力が肉薄している」という表現がそのいい例になります。
どちらがどちらに迫っているといった使い方も合わせて、実力や記録、もしくは位置がなどがかなり近いところにあるという状態に対して使ってください。
「肉薄」を使った例文と意味を解釈
「肉薄」を使った例文と、その意味の解釈です。
物理的な対象に使っている例も挙げていきます。
- 「肉薄」を使った例文1
- 「肉薄」を使った例文2
「肉薄」を使った例文1
「隣の家と肉薄し過ぎていて落ち着かない物件だった」
引越し先の見学などのシチュエーションで、その物件が隣の家と近過ぎていて、落ち着かなそうだったと使っています。
あまり見聞きしませんが、このような使い方もできる言葉です。
「肉薄」を使った例文2
「あれだけ肉薄したのに、結局は負けてしまった」
負けた相手に点数や記録がかなり近くまでいったが、最終的には及ばなかったと言っている例です。
「肉薄」と使うからには、かなりいい所までは迫ったと考えていいでしょう。
「肉薄」の類語や類義語
「肉薄」と意味が似ている言葉です。
似た意味ながら、そこまで近いというニュアンスでもありません。
- 「接近」【せっきん】
「接近」【せっきん】
「肉薄」よりはまだ開きがある表現ですが、何かに近いという意味では一緒です。
記録や距離などの近さから言えば、近付くに連れて接近する、更に肉薄するという順番になります。
「肉薄」という言葉は、「にくうす」とも読めるので、画面や文章の場合はそちらなのかの区別を最初に付けないといけません。
そちらだった場合には、厚みがないという意味で使っているので別の言葉だと考えた方がいいでしょう。