「節穴」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話で「節穴」という言葉を使うことがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「節穴」とは?
- 「節穴」の表現の使い方
- 「節穴」を使った例文と意味を解釈
- 「節穴」の類語や類義語
「節穴」とは?
「節穴」の概要について紹介します。
- 「節穴」の読み方
- 「木の板の節が抜け落ちた穴」の意味
- 「見えているはずのものを見落とすこと」の意味
- 「ものごとの本質を見抜けないこと」の意味
- 「節穴」の由来
「節穴」の読み方
「節穴」は「ふしあな」と読みます。
「せっけつ」と読まない様にしましょう。
「木の板の節が抜け落ちた穴」の意味
木材を板状にした時に、節の目が乾燥して抜け押ちた穴のことを言います。
節の部分は小さな円状になっていて、中が黒くなり抜け落ちた部分を表す言葉です。
「見えているはずのものを見落とすこと」の意味
目の前に見えているのに見落として「ない」「見えない」と言う人のことです。
周囲の人から「ここにあるじゃないか」と指摘されて始めてあることに気付きます。
「ものごとの本質を見抜けないこと」の意味
周囲から見ればそうなると分かっているのに思い込みが強くて予測できなかったり、何を意味しているのか分からない人のことを言います。
仕事の飲み込みが遅く、教える方が苛立つこともあります。
「節穴」の由来
「節穴」の元々の意味は、上記で紹介した「板の節が抜けおちて穴が開いた部分」のことです。
小さな穴ですので、そこから覗いても向こう側の全てが見える訳ではありません。
視野が狭いことから転じて「見えているものが見えないこと」「ものごとを理解できなないこと」という意味で使われています。
「節穴」の表現の使い方
「節穴」の使い方を紹介します。
- 人を卑しめる言葉
- 「お前の眼は節穴か」
人を卑しめる言葉
「節穴」は人に対して「仕事ができない」「能力がない」などと卑しめる意味で使う言葉です。
言った方の人格が疑われてしまうので注意しましょう。
「お前の眼は節穴か」
「節穴」の言葉が最もよく使われるフレーズです。
多くの場合ドラマやマンガなど、強い立場の人が弱い人をバカにする時に使われます。
日常では余程親しい関係でない限りは使わない様にしましょう。
「節穴」を使った例文と意味を解釈
「節穴」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「節穴」を使った例文1
- 「節穴」を使った例文2
「節穴」を使った例文1
「君の目は節穴かね、マニュアルにちゃんと書いてあるだろう」
間違っていると指摘しても正しい答えが分らず、マニュアルに書いていあるのに必死に探している後輩への言葉です。
「節穴」を使った例文2
「彼の目は節穴なのか、騙されていることに気付いていない」
詐欺に引っかかり、上手い言葉で次々とお金をだまし取られていることに気付いていない様子を表しています。
「節穴」の類語や類義語
「節穴」の類語を紹介します。
- 「見る目がない」【みるめがない】
- 「裸の王様」【はだかのおうさま】
「見る目がない」【みるめがない】
「人やものに対して正しく評価する能力がない」という意味です。
「裸の王様」【はだかのおうさま】
「自分の都合のいいことしか信じず、正しいことが分らない人」という意味です。
アンデルセンの童話に由来しているたとえです。
「節穴」は「木の板の節が抜け落ちた穴」「見えているはずのものを見落とすこと」「ものごとの本質を見抜けないこと」という意味があります。
人の悪口になる言葉ですので注意して使いましょう。