「抜き打ち」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話で「抜き打ち」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「抜き打ち」とは?
- 「抜き打ち」の表現の使い方
- 「抜き打ち」を使った例文と意味を解釈
- 「抜き打ち」の類語や類義語
「抜き打ち」とは?
「抜き打ち」の概要について紹介します。
- 「抜き打ち」の読み方
- 「刀を抜くと同時に相手に斬りかかること」の意味
- 「予告せずに突然ものごとをすること」の意味
- 「抜き打ち」の由来
「抜き打ち」の読み方
「抜き打ち」は「ぬきうち」と読みます。
難しい漢字ではないので読み書きできる様にしておきましょう。
「刀を抜くと同時に相手に斬りかかること」の意味
時代劇などで、武士が相手に対して刀を抜くと同時に斬りかかることを言います。
非常に卑怯な行為をする時の表現です。
「予告せずに突然ものごとをすること」の意味
相手に対して事前に何の説明もなく、突然ものごとを実施することを言います。
多くの場合、相手に不正なことをさせない為に、準備する時間を与えないことが目的です。
「抜き打ち」の由来
「抜き打ち」はまだ日本人が刀を持っていた頃に生じた言葉です。
「抜き」は「刀を抜くこと」で「打ち」は「刀で切ること」という意味です。
昔の武士は、相手に斬りかかる前に名乗りを上げるのが礼儀だったのですが、それをせずに急に相手に斬り付けることを表した言葉です。
転じて「前触れなくものごとを実施すること」という意味で使われる様になりました。
「抜き打ち」の表現の使い方
「抜き打ち」の使い方を紹介します。
- 「抜き打ち試験」
- 「抜き打ち検査」
「抜き打ち試験」
学校で良く使われるのが「抜き打ち試験」です。
これは生徒がどこまで授業の内容を理解しているのかを確認する為に行われるものです。
「抜き打ち検査」
社会的に何らかの違法な行為をしていないか調べる為に、公の機関が様々な検査をすることがあります。
企業に対しては危険物質の濃度が基準値を上まっていないか、個人に対しては禁止されている薬物を使用していないかなどが挙げられます。
「抜き打ち」を使った例文と意味を解釈
「抜き打ち」を使った例文と意味を解釈します。
- 「抜き打ち」を使った例文1
- 「抜き打ち」を使った例文2
「抜き打ち」を使った例文1
「まったく抜き打ちで社長が視察に来た」
支店の様子を視察する為に、事前の連絡なしに社長が突然現れたことを表しています。
「抜き打ち」を使った例文2
「会議で抜き打ちで質問攻めにされた」
会議の場で、発表する立場ではないのに突然色々と質問を振られたことを表しえています。
事前に準備してこなかった為にあたふたしたことを表しています。
「抜き打ち」の類語や類義語
「抜き打ち」の類語を紹介します。
- 「寝耳に水」【ねみみにみず】
- 「いきなり」【いきなり】
「寝耳に水」【ねみみにみず】
「まったく突然で予想もしていない出来事が起きること」という意味です。
寝ている時には無防備な状態になるので、耳に水が入って来たら非常に驚くことから、全く予想していない知らせが耳に入ることのたとえとして使われています。
「いきなり」【いきなり】
「何の前ぶれもなく、突如としてものごとが生じること」という意味です。
「抜き打ち」は「刀を抜くと同時に相手に斬りかかること」「予告せずに突然ものごとをすること」という意味があります。
ものごとが急過ぎて心の準備ができていない時に使ってみましょう。