「耽る」とは?意味や類語!例文と解釈
「耽る」とは、「一つの物事に熱中してのめり込むこと」を意味する言葉です。
「耽る」の「意味・読み方・耽ると陥るの違い・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や類義語」について、詳しく説明していきます。
目次
- 「耽る」とは?
- 「耽る」と「陥る」の違い
- 「耽る」の表現の使い方
- 「耽る」を使った例文と意味を解釈
- 「耽る」の類語や類義語
「耽る」とは?
「耽る」という表現は、「一つの物事に熱中してのめり込むこと、夢中になること」を意味しています。
また「耽る」という表現は、「読み耽る・遊び耽る」のように動詞の連用形に付いて、「~することに熱中(没頭)する」ことを意味しています。
- 「耽る」と意味を間違いやすい言葉
- 「耽る」の読み方
「耽る」と意味を間違いやすい言葉
「耽る」と意味を間違いやすい言葉として「溺れる(おぼれる)」がありますが、「溺れる」には「理性を失って、好ましくない物事に夢中になること」の意味があります。
「耽る」も「溺れる」も「夢中になる」の意味は共通していますが、「溺れる」の方が「理性を失う度合い」が大きく、「酒食に溺れる」というように「身を持ち崩すような行為にのめり込む」というニュアンスがあるのです。
「耽る」の読み方
「耽る」の読み方は、「ふける」になります。
「耽る」と「陥る」の違い
「耽る」と「陥る」の違いは、「耽る」の表現は「一つの物事に夢中になること・熱中すること」を意味していますが、「陥る」の表現は「相手の計略・罠にかかって望ましくない状態にはまり込むこと」を意味しているという違いがあります。
「耽る」には「(悪いことだけでなく)ポジティブな物事に熱中してのめり込む」という意味のニュアンスもありますが、「陥る」は基本的に「(相手の企み・罠にかかって)望ましくない状態・ネガティブな状態にはまり込む」という意味のニュアンスが強くなっているという違いがあるのです。
「耽る」の表現の使い方
「耽る」の表現の使い方は、「ある一つの物事に熱中したり夢中になったりしている時」に使うという使い方になります。
実際の用法では、「動詞の連用形に付く形」で「~することに没頭する」という意味で使われることが多くなっています。
例えば、「私は子供時代には昆虫図鑑を読み耽っていました」といった文章で使えます。
「耽る」を使った例文と意味を解釈
「耽る」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「耽る」を使った例文1
- 「耽る」を使った例文2
「耽る」を使った例文1
「仕事と責任がある大人になると、いつまでも好き嫌いだけの色恋沙汰に耽っているわけにはいかなくなってきます」
この「耽る」を使った例文は、「仕事と責任がある大人になると、いつまでも好き嫌いだけの色恋沙汰に熱中してのめり込んでいるわけにはいかなくなってくる」ということを意味しています。
「耽る」を使った例文2
「息子が夏休みに入ってから宿題も家の手伝いもまったくせずに、友達と近所の公園やコンビニで遊び耽ってばかりいるので厳しく注意しました」
この「耽る」を使った例文は、「息子が夏休みに入ってから宿題も家の手伝いもまったくせずに、友達と近所の公園・コンビニで遊ぶことばかりに夢中になって没頭しているので、厳しく注意した」ということを意味しています。
「耽る」の類語や類義語
「耽る」の類語・類義語について、分かりやすく解説していきます。
- 「夢中になる・熱中する」
- 「のめり込む・嵌まる」
「夢中になる・熱中する」
「耽る」の類語・類義語として、「夢中になる・熱中する」があります。
「耽る」という表現は、「一つの物事(活動)にのめり込んで、熱中したり夢中になったりすること」を意味しています。
その意味合いから、「耽る」に近しい類似の意味を持つ類義語(シソーラス)として、「夢中になる・熱中する」という表現を指摘できるのです。
「のめり込む・嵌まる」
「耽る」の類語・類義語には、「のめり込む・嵌る」があります。
「嵌まる」という表現は「穴の部分にぴったりと入る」の意味から転じて、「関わりを持って抜け出せなくなること・女性の色香に溺れるさま」を意味しています。
「のめり込む」というのは、「一つの物事に熱中するさま」を意味しています。
それらの意味合いから、一つの物事にのめり込んで夢中になることを示す「耽る」とほとんど同じ意味を持つ類義語として、「のめり込む・嵌まる」を上げられます。
「耽る」という言葉について解説しましたが、「耽る」には「一つの物事・活動に夢中になってのめり込むこと」などの意味があります。
「耽る」の類語(シソーラス)・類義語には、「夢中になる・熱中する」「のめり込む・嵌まる」などがあります。
「耽る」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。