「取り敢えず」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
居酒屋で「取り敢えず、ビールと枝豆」と言う人もいるでしょう。
この「取り敢えず」とはどの様な意味の言葉なのか、詳しく紹介します。
目次
- 「取り敢えず」とは?
- 「取り敢えず」の表現の使い方
- 「取り敢えず」を使った例文と意味を解釈
- 「取り敢えず」の類語や類義語
「取り敢えず」とは?
「取り敢えず」の概要について紹介します。
- 「取り敢えず」の読み方
- 「まず第一にすること」の意味
- 「今現在のことだけを考える」の意味
- 「取り敢えず」の言葉の成り立ち
「取り敢えず」の読み方
「取り敢えず」は「とりあえず」と読みます。
文章では「取りあえず」と表記することが多くなります。
これは「取りあえず」が常用漢字表に記載されているからで、「取り敢えず」は表外漢字になります。
「まず第一にすること」の意味
色々とやるべきことはある中で、最も先にやるべきことという意味す。
優先順位が高く、それを済ませないと他のことをしても意味がなくなる時の表現です。
「今現在のことだけを考える」の意味
先のことは後で考えるとして、今のことだけを問題にすることを言います。
その場しのぎで何とかする時の表現で、「取り敢えず、ビールと枝豆」はこちらの意味になります。
「取り敢えず」の言葉の成り立ち
「取り敢えず」は「取り+敢えず」で成り立ってます。
「取り」は「取る」の連用形で「手で持つ」という意味です。
「敢えず」は「敢う」の否定形で、動詞の連用形に付いて「すっかり~できない」という意味です。
これらの言葉が組み合わさり「手に取るものもすっかり取れない=急いでいる様子」として使われる様になりました。
この意味が段々と「第一にすること」「何となく今やること」という意味に変化していったのです。
「取り敢えず」の表現の使い方
「取り敢えず」の使い方を紹介します。
- 手を抜いているイメージがある
- 口癖になっている人は注意
手を抜いているイメージがある
「取り敢えず」には特に悪い意味はないのですが、「あまり考ずにする」時に使われるので悪いイメージになりがちです。
ビジネスではあまり「取り敢えず」を使わない様にしましょう。
口癖になっている人は注意
特に会話の内容に意味はなくても、口癖として「取り敢えず」と言ってしまう人がいます。
「取り敢えず」は急いでいる時の表現ですので、内容が矛盾しない様に注意しましょう。
「取り敢えず」を使った例文と意味を解釈
「取り敢えず」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「取り敢えず」を使った例文1
- 「取り敢えず」を使った例文2
「取り敢えず」を使った例文1
「取り敢えず遅延だけは免れた」
商品の納品が遅れそうだったのですが、工場や配送の人が手を尽くしてくれて納品日にギリギリ間に合ったことを表しています。
「取り敢えず」を使った例文2
「取り敢えず会場だけ押さえてしまおう」
イベントを開催する時に、色々と決めごとはあるのですが、第一に会場を確保しようと思っていることを表します。
「取り敢えず」の類語や類義語
「取り敢えず」の類語を紹介します。
- 「ひとまず」【ひとまず】
- 「差し当たって」【さしあたって】
「ひとまず」【ひとまず】
「十分ではないのですが、ものごとにけじめを付ける為にすること」の意味です。
「ひとまず休憩しよう」などに使われます。
「差し当たって」【さしあたって】
「今しばらくの間」という意味で、特に緊急性のないことを表します。
「取り敢えず」は「まず第一にすること」「今現在のことだけを考える」の2つの意味があります。
悪いイメージにならない様に上手に使い分けましょう。