「取り巻く」とは?意味や類語!例文と解釈
この「取り巻く」は、意味としては1つですが、色々な使い方ができる言葉です。
目次
- 「取り巻く」とは?
- 「取り巻く」の表現の使い方
- 「取り巻く」を使った言葉と解釈
- 「取り巻く」を使った例文と意味を解釈
- 「取り巻く」の類語や類義語
「取り巻く」とは?
「取り巻く」は、「その周りを囲む」という意味で使います。
意味はこれだけですが、人に囲まれる、雰囲気に囲まれるといったように、様々な対象によってそうなる(そうなっている)と使うことができます。
物理的に囲んでいるという意味だけでなく、「身近な」や「周辺」と解釈して使うことも可能です。
「彼を取り巻く環境は劇的に変化したと聞いた」と使うと、その彼の周辺の環境(住む場所や人付き合いなど)が大きく変わったことの表現になります。
- 「取り巻く」の読み方
「取り巻く」の読み方
「取り巻く」は、「とりまく」と読んでください。
読み方はとても簡単な言葉なので、特に問題はないでしょう。
連用形にして「取り巻き」と使うと、「その周りを囲んでいる対象」に対して使う言葉になります。
主に人を対象に用いる表現で、「彼の取り巻きは、柄の悪い人間ばかりだ」のように使います。
「取り巻く」の表現の使い方
「取り巻く」は、何かの為にそうなっていると使われます。
それが人だったり、空気や雰囲気だと使うことも多い言葉です。
また、ただ囲んでいるだけでなく、「密着している(かなり近くにある)」というニュアンスで使うこともできる言葉で、「あの部品を取り巻くコードが邪魔だ」と言えば、そのコードが密着して邪魔になっていると考えていいでしょう。
「取り巻く」を使った言葉と解釈
「取り巻く」を使ったよく見聞きする言葉です。
先の「取り巻く環境」もその1つです。
- 「取り巻く現状」
- 「取り巻く課題」
「取り巻く現状」
「若者を取り巻く現状は、決してよいとは言えないだろう」などと使う言葉で、今の若者の身近な環境のことだと解釈してください。
「取り巻く課題」
こちらは、「日本を取り巻く課題は山積みだ」のように使われます。
意味は、国内のことから、周辺諸国との関係まで含んで様々な問題を抱えているとなります。
「取り巻く」を使った例文と意味を解釈
「巻く現状」を使った例文と、その意味の解釈です。
基本的な意味が分かっていれば、使われ方を問わず解釈は難しくありません。
- 「取り巻く」を使った例文1
- 「取り巻く」を使った例文2
「取り巻く」を使った例文1
「彼女を取り巻く三角関係は、これから一体どうなるのだろう」
その彼女と2人の男性との関係だということは、解釈に難しくありません。
「取り巻く」を「身近な」や「周辺」として使っている例文になります。
「取り巻く」を使った例文2
「地球を取り巻くオゾン層の破壊は一向に止まる気配がないらしい」
ご存知のように、近年の地球温暖化と呼ばれている現象は、このオゾン層の破壊が原因だと考えられています。
このままでは地球は人間が住める星ではなくなってしまうとも言われており、この問題に関しては、一人一人の意識が大切だと言えるでしょう。
「取り巻く」の類語や類義語
「取り巻く」と似た意味で使える言葉です。
こちらは物理的な意味合いで使われることが多いです。
- 「取り囲む」【とりかこむ】
「取り囲む」【とりかこむ】
「巻く」を「囲む」として使っています。
環境的な周辺といった意味合いより、「日本を取り囲む海底のプレートは~」といったように、物理的に囲まれているという使い方が向いています。
ですが、同じように「日本を取り囲む各国は~」のように、空気や雰囲気に対して使えないこともなく、そのまま言い換え表現になることも少なくありません。
「取り巻く」は、そのまま目に見える対象だけでなく、環境的にそうなっているとも使える言葉です。
「周りを囲まれている」と覚えておけば、どちらで使っていても解釈に困ることはないでしょう。