「在り来たり」とは?意味や類語!例文と解釈
この「在り来たり」は、漢字で使うと間違えた解釈になりがちな言葉なので注意が必要です。
目次
- 「在り来たり」とは?
- 「在り来たり」の語源
- 「在り来たり」の表現の使い方
- 「在り来たり」を使った例文と意味を解釈
- 「在り来たり」の類語や類義語
「在り来たり」とは?
「在り来たり」とは、「特に珍しくない」、「どこにでもある」という意味で使う言葉です。
「在り来たりなアイデアは要らない」などと使われることが多く、ビジネスでもよく見聞きします。
口語で使う際にはあまり気にする必要はありませんが、この「在り来たり」という表記で使われた時には、変な解釈にならないように気を付ける必要があります。
それは、使われている漢字から、どこかに来てそこに在る(居る)ことなどと考えてしまう場合があるからです。
この言葉にそういった意味は全くなく、単に漢字から湧いてしまうイメージに過ぎません。
そのような解釈をしないように注意してください。
- 「在り来たり」の読み方
「在り来たり」の読み方
「在り来たり」は、「ありきたり」と読んでください。
この読み方を聞けば、そのことかと分かる人も多いでしょう。
逆に、「ありきたり」に漢字表記があったのかと思う人も居るかも知れないほど、一般的には平仮名で使われることがほとんどな言葉です。
「在り来たり」の語源
「在り来たり」という言葉は、「在り」が「存在する」、「来たり」は「そのまま続いている」という解釈からできています。
この2つの意味を合わせると、「存在し続けている」となります。
そこに少し解釈を加えて、「以前から存在している」とすることで、実際の意味となる「どこにでもある珍しくない対象に使う言葉となっています。
「在り来たり」の表現の使い方
「在り来たり」は、そんなのは珍しくもないと言いたい時に使う言葉です。
「いかにも在り来たりだな」と使えば、「どこにでもありそうだ」という意味になり、この言葉で表現される対象は「平凡」だと言われているのと同じです。
その為、いい意味で使うことはほとんどない言葉ですが、対象によっては無理に変化を求めるより、在り来たりの方がいいという場合も少なくありません。
「在り来たり」を使った例文と意味を解釈
「在り来たり」を使った例文と、その意味の解釈です。
そこまで悪い意味になっていない例文も挙げてみます。
- 「在り来たり」を使った例文1
- 「在り来たり」を使った例文2
「在り来たり」を使った例文1
「そんな在り来たりな意見はどうでもいい」
そのような珍しくもない誰でも考えそうな意見は要らないと使っている例です。
このように使われることが多い言葉なので、悪い意味だと考えられがちな言葉ですが、言葉自体にそういった含みは特にありません。
「在り来たり」を使った例文2
「基本的な部分は在り来たりだが、うまくアレンジできたと思う」
在り来たりでいいと思った部分はそのままながら、アレンジがうまくできたと言っています。
特に機械製品の場合、ベースとなる(完成されている)部分はいじらないということも多いので、この言葉自体だけでなく、在り来たりなことも場合によっては悪いことでもありません。
「在り来たり」の類語や類義語
「在り来たり」と同じ意味で使える言葉です。
言い換え表現だと考えて構いません。
- 「有り触れた」【ありふれた】
「有り触れた」【ありふれた】
「在り来たり」と同じく、どこにでもあるという意味で使う言葉です。
「在り来たりなアイデア」は、「有り触れたアイデア」と言い換えることができます。
こちらも同様に、普通は平仮名で使われる言葉で、漢字だと何かがそこに有り、それに触れるといったニュアンスにもとれてしまうので、「在り来たり」と同じようにそこに注意してください。
「在り来たり」は、「ありきたり」と平仮名にすれば、それこそ簡単な言葉です。
無理に漢字にする必要もないので、通常は平仮名で使うのがいいでしょう。