「終始一貫」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「終始一貫」という言葉は、ぶれないことだと表現していいでしょう。
目次
- 「終始一貫」とは?
- 「終始一貫」の表現の使い方
- 「終始一貫」を使った例文と意味を解釈
- 「終始一貫」の類語や類義語
「終始一貫」とは?
この「終始一貫」は、「最初から最後まで」という意味で使います。
考え方や行う方法に対して使うことが多く、「終始一貫、この方法でいく」のような使われ方になる言葉です。
よって、この言葉を使うと、最後までぶれない姿勢の表れになります。
「終始一貫、そのつもりだったが~」などとすると、そのつもりだったが変わってしまったという解釈になります。
- 「終始一貫」の読み方
「終始一貫」の読み方
「終始一貫」は、「しゅうしいっかん」と読んでください。
「始めから終わりまで」なので、「始終」(しじゅう)としたくなりますが、逆にして「終始」(しゅうし)と使う言葉です。
尚、「始終」の方にした「始終一貫」という言葉もないことはありませんが、日本語ではなく、中国語で同じ意味を表す際に使われます。
日本語では「終始一貫」だと覚えておいてください。
「終始一貫」の表現の使い方
「終始一貫」と使われた際には、何かが最初から最後まで同じだという意味になります。
教育に対して使われることも多い言葉で、「終始一貫の教育体制」とすると、入学から卒業まで一貫して同一の教育を行うことになり、高校と専門学校が一緒になった五年生の専修学校などでよく使われる表現です。
また、「一貫」の方だけで、「中高一貫」という表現もよく見聞きしますが、こちらは中学校がその高校の付属中学だという意味で、中学の卒業後に希望すれば、まず高校に進学できることを指しています。
「終始一貫」を使った例文と意味を解釈
「終始一貫」を使った例文と、その意味の解釈です。
こうだと決めた時の決意として使われることも多い言葉です。
- 「終始一貫」を使った例文1
- 「終始一貫」を使った例文2
「終始一貫」を使った例文1
「終始一貫、方針を曲げるつもりはない」
最後までこうだと決めた方針のままいくつもりだと言っています。
「終始一貫」は、このような使い方をする為の言葉だと考えていいでしょう。
「終始一貫」を使った例文2
「当社では、終始一貫の生産体制をとっている」
最初から最後まで自社だけで生産しているという場合に、このような使い方をすることがあります。
細かい部品の1つまで下請けには頼まず、自社で作っていないと使えない表現です。
「終始一貫」の類語や類義語
「終始一貫」と似た意味で使える言葉です。
どちらも最初から最後までという同じ意味になりますが、共に使える範囲が少し狭い言葉です。
- 「首尾一貫」【しゅびいっかん】
- 「徹頭徹尾」【てっとうてつび】
「首尾一貫」【しゅびいっかん】
最後まで筋が通っていることに対して使う言葉です。
「首尾一貫しない態度をとられた」とすると、途中から最初とは態度が変わってきた、または態度がころころと変わるといった解釈になります。
主に考え方や主義に対して使います。
「徹頭徹尾」【てっとうてつび】
「終始一貫」とよく似た意味ですが、「徹底的に」といったニュアンスが含まれる為、「徹頭徹尾、断固拒否するつもりだ」のように、意気込みの表れとして用いることが多いです。
「終始一貫」は、「最初から最初まで」と覚えておけば、解釈に困ることはないでしょう。
多少応用された使い方でも、必ずその意味にちなんだ(含まれた)表現となるからです。