「例によって」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「例によって」は、何かの要素において、以前に同じことがあった場合に使われる言葉です。
目次
- 「例によって」とは?
- 「例によって」の元ネタとは?
- 「例によって」を使った例文と意味を解釈
- 「例によって」の類語や類義語
「例によって」とは?
「例によって」という言葉は、「前回までと同じく」という意味で使います。
何が「同じく」なのかはその都度異なりますが、何かの方法や現象であることが多いです。
例えば、「その部品は例によって、あの会社から仕入れておいて」と使えば、前回までと同じ会社から仕入れておくように言っていると解釈できます。
また、ゲームをプレイしていて、「途中まではいいが、例によってそこから進めなくなる」と言った場合、そこで強い敵などが現れて、それが倒せないなどという理由だと考えていいでしょう。
- 「例によって」の読み方
「例によって」の読み方
「例によって」は、そのまま「れいによって」と読んでください。
それ以外に読み方がないので、間違えることはないでしょう。
「例」は、「たとえ」とも読みますが、その場合には「例え」と送り仮名を付けるのが一般的で、一文字だけで「たとえ」とはあまり読みません。
「例によって」の元ネタとは?
「例によって」という言葉は、それ以前からも存在していましたが、よく見聞きするようになったのは、かの有名な「スパイ大作戦」という海外ドラマの影響だと言われています。
このドラマの日本語吹き替えで、主役のジム・フェルプスが所属している組織から指令を受ける際に、必ず「例によって君、もしくは君のメンバーが~」というフレーズがありました。
このドラマがヒットしたことから、よく真似をして使われるようになった次第です。
ドラマ中でも、「前回までと同じく」という意味で使っており、フェルプスやそのメンバーに任務中に何があっても当局は関知しないと言っていました(この使い方もよく真似されました)。
「例によって」を使った例文と意味を解釈
「例によって」を使った例文と、その意味の解釈になります。
今ではごく普通に使われている言葉です。
- 「例によって」を使った例文1
- 「例によって」を使った例文2
「例によって」を使った例文1
「例によって、その引き出しに入れておいたよ」
前回までと同じく、その引き出しに入れたと言っていますが、このような使い方は、前回までが毎回そうだったという場合にのみ使える表現になります。
前回だけそうだった(それ以前は違った)、または前回初めてそうしたといった時にはこの言葉は使えません。
「例によって」を使った例文2
「この道を通ると、例によってあの店に寄ってしまう」
その道を通った時には、どうしても寄ってしまう店があると使っている例です。
やはり、一度や二度ではなく、それなりにそのお店に寄ったことがある場合にこのように使うものです。
「例によって」の類語や類義語
「例によって」と同じ意味になる言葉です。
どちらも言い換え表現として使えます。
- 「これまで通り」【いままでどおり】
- 「例の如く」【れいのごとく】
「これまで通り」【いままでどおり】
「例によって」は、今までと同じくという意味になるので、この「これまで通り」が同じ解釈で使えます。
「今まで通り」としても構いません。
「例の如く」【れいのごとく】
こちらもそのまま言い換え表現になり、意味は全く一緒です。
言葉も元の「例によって」と似ている為、覚えやすい表現です。
この「例によって」は、使われるきっかけになったのは先に紹介したドラマだと言われていますが、その放送は1973年までのことで、それから45年以上経過した今では、特にそのドラマとは関係なく使われています。