「抄訳」とは?読み方や概要・具体例を解説!
この「抄訳」は、意味が分かりそうで分からない言葉だという人も多いでしょう。
目次
- 「抄訳」とは?
- 「抄訳」の概要
「抄訳」とは?
「抄訳」とは、「原文の一部を抜粋して翻訳する(したもの)」という意味で使う言葉です。
よくある間違いとして、「抄」を「妙」だと思ってしまい、味のある翻訳、面白い翻訳などと解釈してしまうことがありますが、そのような意味は一切ないので注意してください。
- 「抄訳」の読み方
「抄訳」の読み方
「抄訳」は、「しょうやく」と読んでください。
「抄」という言葉には、多くの中から一部を取り出すという意味があります。
この意味が分かっていれば、「抄訳」もそのような訳のことだと分かるでしょう。
「抄訳」の概要
「抄訳」の例としては、中国の過去の偉人による言葉から日本のことわざになった多くの例が挙げられます。
例えば、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という有名なことわざがありますが、これは孔子による論穂の中の「子曰、過猶不及也」という一文から「抄訳」したもので、「過猶不及」が「過ぎたるは猶及ばざるが如し」と訳されて作られたものです。
この他にも、「汝の隣人を愛せよ」という言葉も有名で、聖書に記載されているイエス・キリストの教えの一部が原文のギリシア語から抄訳された言葉だと考えていいでしょう。
「抄訳」は、日本語以外の言語や古文などから一部だけを抜粋して翻訳することだと覚えておきましょう。
「抄訳○○」などと付けられた書籍があった場合、元の○○から一部を引用して翻訳したものです。