「小間使い」とは?読み方や概要を解説!
その昔には、この「小間使い」という呼び方で人を雇っていたことがありました。
目次
- 「小間使い」とは?
- 「小間使い」の概要
「小間使い」とは?
「小間使い」は、元々は仕える家の主人の身の回りの世話や、雑用の為に雇われた人を指す言葉です。
江戸時代にはそのまま身分として使っていました。
現在でもいわゆる「メイド」と呼ばれるそのような身分が一部(主に日本以外の国)で存在していますが、それを日本語にした言葉だと考えていいでしょう。
- 「小間使い」の読み方
「小間使い」の読み方
「小間使い」は、「こまづかい」と読む言葉です。
発音は特に問題ないと思いますが、「こまずかい」と表記しないように注意してください。
「小間使い」の概要
現在では、例えそのような身分で雇われていたとしても、あまりこの「小間使い」と呼ぶことはありません。
特に差別用語の類いという訳でもありませんが、「お手伝いさん」と言い換えることが多く、料亭や旅館でお客さんに対して世話をする係は「仲居さん」と呼ばれます(女性に限る表現です)。
昔には、男性なら「下男」(げなん)、女性は「下女」(げじょ)とも呼んでいましたが、これらの表現は今では使うことはありません。
尚、少し洒落た言い方で「コンセルジュ」と呼ばれる人も、言ってしまえば要はこの「小間使い」です。
この言葉はフランス語ですが、近年になってカタカナ語として使われるようになりました。
「小間使い」は今ではあまり見聞きしない言葉です。
使うとすれば、「俺は小間使いじゃない」のような形で、頼まれごとばかりだと言いたい為に用いるケースがあるくらいです。