「価する」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「価する」は、少々かしこまった表現になりますが、使い方が豊富な言葉です。

目次
- 「価する」とは?
- 「価する」の表現の使い方
- 「価する」を使った例文と意味を解釈
- 「価する」の類語や類義語
「価する」とは?

「価する」という言葉、「その価値がある」、「それに相当する」という意味で使われます。
「その絵画は1億円に価すると言われている」と言えば、1億円もの価値があると言われている絵画だということです。
よって、「~に価する」は、「~の価値がある」と言い換えられる場合が多く、基本的にはこの解釈で覚えてしまって問題ありません。
- 「価する」の読み方
「価する」の読み方
「価する」は、「あたいする」と読む言葉です。
この言葉は、「値する」としても同じ意味になります。
むしろ、「値する」のようがよく使われている表記で、検索エンジンを使った正規表現での検索結果では、「値する」の方が「価する」の15倍以上もの数がヒットします。
ですが、無理に「値する」と置き換えることはなく、「価する」も問題なく使える表記です(ここでは「価する」に統一して解説しています)。
「価する」の表現の使い方

「価する」は、「その価値がある」という意味だけでなく、「それに相当する」という意味で使うこともある言葉です。
この使い方の例としては、「その苦労は賞賛に価する」のような形で、苦労したことが賞賛に相当する(賞賛に当たる)という解釈になります。
ですが、~の価値があるという使い方と大きく意味が変わる訳ではないので、先にも書いたように、そちらの意味と使い方を覚えておけば、自然とそのような意味で解釈できるでしょう。
「価する」を使った例文と意味を解釈

「価する」を使った例文と、その意味の解釈です。
挙げてきた2つの解釈で使っているものになります。
- 「価する」を使った例文1
- 「価する」を使った例文2
「価する」を使った例文1
「それくらいで賞に価するとは到底思えない」
それくらいのことでは賞を獲るのは無理だろうと言っています。
この使い方では、「相当する」の方の解釈となります。
「価する」を使った例文2
「このレースでの勝利は、他のレース3勝に価すると言われている」
「3勝の価値」があると置き換えられる使い方で、F1でのモナコGPが正にこれに当たります。
市街地で行われる難しいコースなことなことからも、世界三大レースの1つと言われており、後の2つはインディの500マイルレースと、ル・マンの24時間耐久レースです。
「価する」の類語や類義語

「価する」と似た意味で使える言葉です。
多くの場合でこちらに置き換えることができます。
- 「該当する」【がいとうする】
「該当する」【がいとうする】
「当てはまる」と言い換えられる言葉で、「賞賛に価する」は「賞賛に該当する」としても同じ意味なります。
ですが、「価する」とそのまま使う方が一般的な表現の為、実際にはあまりこちらで置き換えることはありません。
「価する」は、「値する」とした方が普通の表記だと言えますが、そのままでも普通に使って構わない言葉です。
口語で使う時には特にこれを意識する必要はありません。