「仲買」とは?意味や類語!例文と解釈
皆さんは「仲買」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。
この言葉は、日常生活の中で交わされる言葉というより、ビジネスの中で、流通業界に携わる人達の間で使われることが多い言葉でしょう。
今回は、この「仲買」について、フォーカスしていきたいと思います。
目次
- 「仲買」とは?
- 「仲買」の英語と解釈
- 「仲買」の表現の使い方
- 「仲買」を使った例文と意味を解釈
- 「仲買」の類語や類義語
「仲買」とは?
「仲買」とは「問屋と小売商との、あるいは生産者や荷主と問屋との間に立って、売買の仲立ちをして利益を稼ぐこと」または「その行いを業とする人」のことを指しています。
- 「仲買」の読み方
「仲買」の読み方
「仲買」は「なかがい」と読みますが、読み方自体はそんなに難しくはないものの、普段の会話の中ではあまり使われることがないので、ここでチェックしておきましょう。
「仲買」の英語と解釈
「仲買」は英語で“brokerage”という言葉で訳すことができます。
「仲買」の表現の使い方
「仲買」は「物や権利の売買の媒介をして営利を図ること」や「そのように仕事をしている人」のことを指しているので、卸売業者と小売業者の間に介在して大口の商品を小分けにして販売したり、複数の生産者から生産物を仕入れて卸売業者に売り込むような流通ブロセスの仲介をするような場面で使われています。
「仲買」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「仲買」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「仲買」を使った例文1
- 「仲買」を使った例文2
「仲買」を使った例文1
「仲買と仲卸は、商品を生産者と小売業者の間で売買を行って営利を図る仕事という点で似ている仕事と言えます」
「仲買」に似た言葉に「仲卸」がありますが、「仲卸」は卸売市場内でのみ商売をしています。
主に取引している商品としては、青果物や水産物、食肉などがあります。
「仲買」を使った例文2
「商社も売り手と買い手の仲介をして商品の取引きを行う企業という点で考えると、仲買と同じく卸売業の扱いになります」
「仲買」と同じように買い手・売り手の仲介を生業としている立場の者としては、「商社」も挙げられます。
しかし、「商社」は「仲買」と異なる点は、「商社」が取り扱う商品がそれぞれの専門化された商品を取り扱う「専門商社」と、様々な商品やサービスの卸売りをする「総合商社」に分かれていることです。
取り扱う商品も商社によっては、国産の生産物から輸入品までと幅広く取り扱っている点も異なるでしょう。
「仲買」の類語や類義語
では、ここで「仲買」似ている言葉には、どのような類義語があるかを見ていくことにします。
- 「ブローカー」
- 「卸商」【おろししょう】
「ブローカー」
「ブローカー」が「仲買」の類義語として扱うことができます。
但し、「生産者と問屋との間に立って売買の仲立ちをして利益を稼ぐことを業とする人」という解釈の「仲買」の類義語となりますので、あくまで「人」を意味している点がポイントです。
英訳の説明項で、出てきた“brokerage”が語源となっています。
簡単に言うと、「売買の仲介をする人」ということになります。
「卸商」【おろししょう】
「卸商」という言葉もあり、「大量の品物を買って、商人などに転売する仕事のこと」という意味があります。
これも流通業界で使われる言葉です。
「仲買」という言葉の意味や活用事例を紹介してきましたが、理解することが難しく感じた人もいるかもしれません。
それだけ普段の言葉として使う機会が少ないかもしれません。
しかし、ビジネス業界でも流通業界に携わる人達にとっては、決して珍しい言葉ではありませんし、もしそのような業界への就職を考えている人、予定している人はこれを機会に改めて「仲買」の定義や、言葉の使う方を見直して勉強してみるといいでしょう。