「凋落」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
この「凋落」は、かつてはとても有名だった人や存在に使われることが多い言葉です。
目次
- 「凋落」とは?
- 「凋落」の表現の使い方
- 「凋落」を使った例文と意味を解釈
- 「凋落」の類語や類義語
「凋落」とは?
「凋落」は、すっかり勢いがなくなったり、落ちぶれることを指して使います。
その為、使われる対象は昔から名家と呼ばれている一族や大企業、一世を風靡した有名人などが多いです。
写真週刊誌では、そのようなな企業や有名人の現在の特集が掲載されることがあり、あまり趣味がいいとは言えませんが、その際によく「○○の凋落ぶり」などという見出しが付いています。
- 「凋落」の読み方
「凋落」の読み方
この「凋落」は、初見ではまず読み方が分からない言葉です。
「ちょうらく」と読みますが、「凋」が「ちょう」だと知らないと、当てずっぽうではまず読むことができません。
このような普通には読めない漢字は、部首を1つ外すとすんなり読めることも多いですが、この漢字は「周」としても、「ちょう」とは読めないので注意してください。
よって、「凋」で「ちょう」だと覚えてしまうしかありません。
この漢字は、草木がしぼんでしまう様子の表現にそのままの読みで使われます。
それ以外の読み方はありません。
「凋落」の表現の使い方
「凋落」という言葉は、先のように、昔は有名だった有名人やとても栄えていた団体などに対して使われます。
絶頂だった頃と比較して、見るも無残だという様子に使う表現で、それほどの差がある(と思われる)場合に用いる言葉です。
よって、ここ数年はあまり経営が芳しくない、それほど名前を聞かなくなったという程度では使いません。
「凋落」を使った例文と意味を解釈
「凋落」を使った例文と、その意味の解釈です。
「凋」の意味そのまま、草木がしぼんだ様子にも使える言葉です。
- 「凋落」を使った例文1
- 「凋落」を使った例文2
「凋落」を使った例文1
「この暑さで、綺麗に咲いていた多くの花がすっかり凋落してしまった」
「凋落」のもう1つの使い方で、この意味から転じて、ここで紹介している「落ちぶれる」という解釈で使われるようになった言葉です(今では主にその意味で使われています)。
「凋落」を使った例文2
「一時期は政権を担っていた政党とは思えない凋落ぶりだ」
日本では、衆議院で過半数の議席数を確保した政党が与党となりますが、かつてはそうだった政党が、今や50議席もないといった状態だと、このように表現されてしまっても仕方ないでしょう(与党になるには、衆議院で最低でも241議席必要です)。
「凋落」の類語や類義語
「凋落」と似た意味で使える言葉です。
こちらの言葉は草木に対しては使いません。
- 「没落」【ぼつらく】
「没落」【ぼつらく】
栄えていた対象が衰えることを表現する言葉で、「凋落」とほぼ同じ意味で使うことができます。
「1つのネタだけでブレイクした有名人は、没落するのも早いと言われている」などと、置き換え表現になります。
「凋落」には全くいい意味はなく、そこまで落ちぶれてしまった様子の表現になります。
草木には、何らかの要因によってしぼんで枯れてしまった時に使ってください。