「用命」とは?意味や類語!例文と解釈
皆さんは「用命」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
この言葉は、親しい間柄の人との会話で使うことはありませんが、ビジネスの世界やお客様商売をされている人などはよく使う言葉です。
そこで今回は、この「用命」についてフォーカスしていくことにします。
目次
- 「用命」とは?
- 「用命」の英語と解釈
- 「用命」の表現の使い方
- 「用命」を使った例文と意味を解釈
- 「用命」の類語や類義語
「用命」とは?
「用命」とは、「用を他人に言い付けること」という意味を持つ言葉です。
- 「用命」の読み方
「用命」の読み方
「用命」は「ようめい」と読みますが、難しい漢字が使われているわけでもなく、読み方も素直に発音できるので、間違いのないように、しっかりとチェックしておきましょう。
「用命」の英語と解釈
「用命」を英語に訳すと、“order”という言葉で表現することができます。
「用命」の表現の使い方
「用命」の意味は使われている文字の通り、「用事を命じること」となりますので、商業的なビジネスの場面で「商品」を発注する時に使われています。
特に「用命」を言いつかった用事や注文の品物のことも「ご用命」という形で表現することがあります。
この「ご用命」のほとんどは、ビジネスシーンで用いられる固い印象がある言葉で、「ご用命」は「用命」に尊敬の意を表す接頭辞の「ご」を付けた言葉となります。
「用命」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「用命」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「用命」を使った例文1
- 「用命」を使った例文2
「用命」を使った例文1
「ご用命いただいた案件につきまして、目下、調査中にて分かり次第、ご報告いたします」
先方からの依頼内容に対して、現在どのような状況であるかを報告している場面です。
「依頼内容の結論が明確になるまで、もう少し時間をください」ということを、進捗状況の中間報告も交えて行っているところです。
「用命」を使った例文2
「商品をご用命の際は、私にお申し付けくださいますようお願いいたします」
これも「用命」を使う典型的な活用シーンと言えます。
営業の仕事をしている人であれば、お客様からオーダーを取ることで、自分の正式となります。
そのために「もし商品を購入する際には、自分に依頼してください」と、積極的に働きかけをしています。
ライバルとの競争が激しい業界では、このようなことがよく起こっています。
「用命」の類語や類義語
「用命」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「お申し付け」【おもうしつけ】
- 「仰せ」【おおせ】
「お申し付け」【おもうしつけ】
「お申し付け」という表現も「用命」に似ている類義語として挙げることができます。
「ご用は何なりとお申し付けくださいませ」という形で使われており、「私におっしゃってください」という意味になります。
よく耳にする言い回しとしては、「ご用がある場合は、何なりとお申し付けください」というようなものがあります。
百貨店に行って店員さんが、その言葉をよく使っていることがあるので、意識して聞いてみると参考になると思います。
「仰せ」【おおせ】
「仰せ」という表現もあり、「仰せの通りにいたします」というような使い方をしています。
なお、「仰せ」は「おっしゃる」という意味を持った謙譲語のために、自分の行動に対しては使うことはできません。
「用命」という言葉の意味や使い方を紹介してきましたが、この言葉の使い方について、ご理解頂くことができたでしょうか?
お客様と相対する仕事をされている方なら、この言い回しは難しく感じることはないでしょう。
しかし、事務系の仕事をされている方は、その使い方に戸惑いを感じるかもしれません。
そのために、この「用命」という言葉がどのようなケースで使うべきなのかを、正確に理解しておくことが大切です。