「くすねる」とは?意味や類語!例文と解釈
「くすねる」という表現を使ったことがあるでしょうか。
ここでは「くすねる」という言い回しについて詳しく紹介していきます。
目次
- 「くすねる」とは?
- 「くすねる」の語源や由来
- 「くすねる」の表現の使い方
- 「くすねる」を使った例文と意味を解釈
- 「くすねる」の類語や類義語
「くすねる」とは?
「くすねる」というのはこっそりごまかして自分のものにする、他人のちょっとしたものをこっそりと自分のものにする、という意味になります。
例えばお店のお金を盗んだ場合は「お店のお金をくすねる」と表現できます。
この表現は江戸時代から使われていたと考えられており、たいていは家族や友達、クラスメイトなど、身近な人の物やお金を盗むという行為を指しています。
手の込んだ方法で何かを盗んだり、大掛かりなものや大金を盗んだ場合は「くすねる」とは言いません。
「くすねる」の語源や由来
「くすねる」という表現は江戸時代から使われており、例えば近松門左衛門の浄瑠璃においてもこの表現が利用されています。
そのため方言というわけではありません。
人のものや金銭を自分のものにするという意味合いであり、一般的には身近な人からちょっとしたものを盗む、という時に使われる表現です。
「くすねる」の表現の使い方
「くすねる」という表現は家族や友達などから小銭などを盗む、などという時に使われる表現です。
例えば、お小遣いが足りなくて母親の財布から少しばかりお金を「くすねた」などとも表現できます。
あくまでもちょっとしたものを盗むという意味であり、大金を盗んだ場合はもはや「くすねる」とは言いません。
そのため、強盗をしたなどということであれば「くすねる」とは言えないのです。
「くすねる」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介していきます。
- 「くすねる」を使った例文1
- 「くすねる」を使った例文2
「くすねる」を使った例文1
「小さい時、親の財布からお金をくすねたことがあります」
小さい時、親の財布から少しばかりお金をくすねた経験があるという人もいるのではないでしょうか。
お小遣いが足りなかったなどということでお金を抜き取ってしまった経験を持つ人もいるかもしれませんね。
たとえ小額であったとしてもそれは盗みになりますので、やってはならないことです。
たとえ大金では無いから大丈夫、親から盗んだだけだから大丈夫、と思ったとしても、それはやってはいけません。
「くすねる」を使った例文2
「彼女は同僚のお財布からお金をくすね、懲戒処分となりました」
たとえ小額であったとしても、同僚のお財布などからお金を盗んだとなればそのまま解雇されてしまう可能性もあります。
また、お金ではなくハンカチ1枚を盗んだなどということであっても、それは立派な窃盗ですよね。
何を盗んだか、どの程度の価値のものを盗んだか、という事は関係ありません。
「くすねる」という行為は犯罪であるということを覚えておく必要があります。
「くすねる」の類語や類義語
ここでは類義語を紹介していきます。
- 「掻っ払う」【かっぱらう】
- 「ガメる」
「掻っ払う」【かっぱらう】
「掻っ払う」というのは人目を盗んでそこにあるものを掠め取る、という意味です。
正しくない方法で他人のものを自分のものにする時、この表現が使われます。
無理矢理人の持っている金品を取り上げる、奪い取る、などという時にもこの表現が使われます。
「ガメる」
「ガメる」というのは人のものを盗む、ちょろまかす、という意味になります。
麻雀などで大きく勝とうと貪欲に勝負をする時にもこの表現が使われますが、一般的にはちょろまかす、掠め取る、という意味になります。
ちょろまかすという言葉には他人の目をかすめて盗む、ごまかす、という意味があり、例えば「売上金をちょろまかす」などと言われます。
「くすねる」という表現はぜひ使いたくない表現ですが、意味はしっかりと覚えておきたいものです。
たとえ小銭であったとしても人からものをくすねてはいけません。