「林の下に土(埜)」の読み方や漢字の意味とは?!解説
「林の下に土(埜)」とは、「野の古字・異字体」の漢字です。
「埜」の「意味・読み方・使い方」について、詳しく説明していきます。
目次
- 「埜」とは?
- 「埜」は人名地名のみに使われる
「埜」とは?
「林の下に土」と表記される「埜」という漢字は、現代でも一般的に使われる「野」という漢字の「古字・異字体」になります。
「野」に該当する「埜」という漢字の元々の意味は、「野原(開けた大地)・(都会ではない)田舎・(都会から離れた)郊外」などになりますが、現代では「埜」を意味のある漢字として文章の中で使用することはまずありません。
- 「埜」の読み方
「埜」の読み方
「埜」の読み方は、音読で「ヤ・ショ」、訓読で「の・いなかや・いや(しい)」になります。
「埜」は人名地名のみに使われる
「林の下に土」と書かれる「埜」という漢字は「野」の古字・異字体であり、現代で実際に使われる漢字としては「死語化」しています。
「埜」という漢字にも、元々の原義として「開けた土地・原野・野原」や「人の多い都会ではない田舎・郊外」といった意味合いはありましたが、現代の日本で「野原」を「埜原」と漢字表記するような用例はないし、そう表記しても意味が通じないのです。
つまり、「埜」という漢字が一般的な文章の中で「意味のある漢字・言葉」として使用されることは無くなっていて、「埜」の現代における用例は基本的に「人名」か「地名」かに限られてきているのです。
- 「埜」の人名・地名における使われ方
「埜」の人名・地名における使われ方
「埜」の漢字の実際の用例としては「中埜さん・今埜さん・石埜さん・高埜さん」といった名字、あるいは「彩埜・文埜(あやの)・亜埜子(あやこ)・日埜(かの)」といった下の名前で使われています。
「埜」の漢字には、「飾り立てていなくて素朴・ありのままでのびのびした」という良い意味の解釈も成り立つので人名に使われるのです。
「埜」は「尾埜町・鍛埜町・本埜村」といった地名でも古くから使われていました。
「林の下に土」と表記される「埜」という漢字(野の古字・異字体)の意味・使われ方について詳しく説明しました。
「埜」の漢字について詳しく調べたい時は、この記事を参考にして下さい。