「竹冠に馬(篤)」の漢字の意味とは?!解説
「篤」という漢字には2つの意味がありますが、この一文字だけではあまり使われません。
目次
- 「篤」とは?
- 「篤」を使った熟語と解説
「篤」とは?
この「篤」は、とても真面目で誠実だという意味と、症状が重いという2つの意味をもつ漢字です。
どちらの意味で使っているかは、前後の文体からの判断になります。
この漢字一文字だけより、熟語で見掛けることが多い言葉で、それぞれの熟語でも先のどちらかの意味で使っています。
- 「篤」の読み方
「篤」の読み方
「篤」は、一文字だけで使う場合には、「篤い」として「あつい」と発音します。
「篤い人だ」と使えば、信頼できる真面目な人という意味になり、「篤い病気」とすると、その病気の症状が重いという解釈になります。
熟語で使われる場合には「とく」と読む漢字ですが、他の漢字との繋がりによって多少変化します。
「篤」を使った熟語と解説
「篤」を使った熟語と、それぞれの意味の解釈です。
2つの別の意味で「篤」を使っている熟語です。
- 「篤実」【とくじつ】
- 「篤行」【とっこう】
- 「重篤」【じゅうとく】
- 「危篤」【きとく】
「篤実」【とくじつ】
人情味があり、誠実という意味の言葉です。
「とても篤実な人だ」と使えば、情に深く、とても真面目な人だという解釈になります。
「篤行」【とっこう】
「とく」ではなく、「行」との繋がりで多少読み方が変化している例になる熟語です。
意味は、「正直で誠実な行い」となります。
「重篤」【じゅうとく】
病気がとても重い状態を表して使います。
「思ったより重篤な症状だと聞いている」のような形で使われる言葉で、怪我に対してはあまり用いず、主に病気に対して使われます。
「危篤」【きとく】
病気や怪我の為に、命が危ない状態のことです。
「重体」(じゅうたい)とほぼ一緒の意味で使われる言葉ですが、それよりも更に危ない今にも死んでしまうそう状態だと解釈してください。
「篤」にはこのような2つの意味があると覚えておきましょう。
全く違う意味ですが、その分、どちらで使われているか分かりやすいでしょう。