「虚伝」の意味とは?読み方や使い方・例文・類語を解説!
この「虚伝」は、意味を分かった上で、遭えて使われることも多い言葉です。
目次
- 「虚伝」とは?
- 「虚伝」の表現の使い方
- 「虚伝」を使った例文と意味を解釈
- 「虚伝」の類語や類義語
「虚伝」とは?
「虚伝」とは、何の根拠もない言い伝えや噂のことです。
歴史を語る上で使われることが多い言葉で、そうだと分かっている場合には、「本能寺の変で信長は死んでいなかったという虚伝は有名だ」のような使い方になります。
また逆に、「そんなのは虚伝に過ぎないだろう」といったように、所詮は言い伝えや噂の類いだという用い方もする言葉です。
- 「虚伝」の読み方
「虚伝」の読み方
「虚伝」は、「きょでん」と読む言葉です。
「虚」は、中身が伴わない、空っぽだという意味のある言葉で、直接その意味はありませんが、「事実ではない」と使われることも多い言葉です。
「虚伝」にもそのようなニュアンスがあり、上で挙げた本能寺の話の例は、そう解釈することもできます。
「虚伝」の表現の使い方
「虚伝」という言葉を遭えて用いて、独自の解釈だと公にする場合があります。
この使い方は、ドラマなどに多く、そのタイトルに「○○虚伝」とあれば、○○についての話ながら、歴史考証を無視した独自の解釈で語られる内容だと考えていいでしょう。
最初からそのように明示しておくことで、無理に史実に合わせる必要がなく、また、そういった内容が好きな人に興味をもってもらえる可能性も高くなります。
「虚伝」を使った例文と意味を解釈
「虚伝」を使った例文と、その意味の解釈です。
難しく意味はなく、使い方も豊富な言葉です。
- 「虚伝」を使った例文1
- 「虚伝」を使った例文2
「虚伝」を使った例文1
「戦国時代のドラマには、様々な虚伝がつきものだ」
先の信長の話がいい例で、他にもその信長に仕えた秀吉が出世していったエピソードについては、ドラマによって描かれ方が違うほどいくつも説があるとされています。
遭えて「虚伝」としてそのように描いている訳ではなくても、見る人が見れば虚伝だと思うような内容も少なくありませんが、はっきりとしたことが分かっていない部分については、いた仕方のないところでしょう。
「虚伝」を使った例文2
「虚伝が含まれているからこそ、面白い場合もあるものだ」
本当かどうか分からないエピソードを含めて物語としている歴史ものの小説やドラマは数多く存在します。
そのいい例は、宮本武蔵と佐々木小次郎の巌流島での決闘です。
実は佐々木小次郎は実在していなかったのではないかという説もある為、この決闘も本当に行われたのかどうか定かではありません。
しかし、そこが物語としての面白さでもあるという訳です。
「虚伝」の類語や類義語
「虚伝」と似た意味で使える言葉です。
この言葉は歴史についてだけでなく、現代のそのような内容についても使えます。
- 「虚説」【きょせつ】
「虚説」【きょせつ】
根拠がなく、本当なのか定かではない説、または間違っていると分かっている説に使われることもある言葉です。
「そんな虚説は信じるに値しない」、「どう考えても虚説だろう」などと使われ、本当だと信じていない(少なくともそう使った人は)場合に用いることがほとんどです。
歴史上には色々な「虚伝」がありますが、それもまた歴史を語る上での面白さだと考えていいのかも知れません。