「四恩」とは?意味や読み方・概要を解説!
この「四恩」は、仏教的な考え方を表す言葉です。
目次
- 「四恩」とは?
- 「四恩」の概要
「四恩」とは?
「四恩」とは仏教において、人間が生まれながらに与えられていると言われる「四つの恩」のことです。
その四つの恩についての解釈にはいくつかあり、一般には「父母の恩、国王の恩。衆生の恩、三宝の恩」とされることが多いですが、釈氏要覧によると、「父母の恩、国王の恩、師友の恩、施主の恩」となっています。
上で一般と表現した仏教は、「南無阿弥陀仏」と観経を行う宗派のことで、釈氏要覧は、簡単表現すれば、中国から伝来した仏教の教本のようなものです。
- 「四恩」の読み方
「四恩」の読み方
「四恩」は、「しおん」と読んでください。
埼玉県には「立正山四恩寺」というこの言葉が使われている寺院があり、日蓮宗に属しています。
この宗派では、四恩は「父母の恩、国王の恩。
衆生の恩、三宝の恩」という解釈になります。
「四恩」の概要
仏教では、人間は生まれながらにこれらの「四恩」を与えられているので、これらに感謝して日々生きていかなくてはいけないという教えです。
僧侶からの法話として、この四恩の大切さを説いた話があることも多く、仏教の教えの中でも大切な1つとされていますが、他の宗教では用いられない考え方の為、人間全てに当てはまるという訳でもありません。
この「四恩」は、人間は生まれながらに恩を与えられている存在だという、仏教的な考え方の表現の為にある言葉だと覚えておきましょう。