「論より証拠」の意味とは!類語や言い換え
「論より証拠」という表現を知っているでしょうか。
ここでは「論より証拠」という言い回しについて詳しく紹介していきます。
目次
- 「論より証拠」とは?
- 「論より証拠」の表現の使い方
- 「論より証拠」を使った例文と意味を解釈
- 「論より証拠」の類語や類義語・言い換え
「論より証拠」とは?
「論より証拠」というのは口先で議論を重ねるよりも証拠を出した方が物事は明確になるという意味です。
これは江戸いろはかるたの1つであり、有名な表現の1つですね。
例えば、誰かがショートケーキを食べてしまい、その中の1人が「食べていない」と言い張っているにもかかわらず、口の周りに生クリームをつけていたとしましょう。
口の周りに生クリームがついているという事はケーキを食べた証拠ですので、どれだけ言い訳をしたとしても、その言い訳は役に立ちません。
これが「論より証拠」になります。
- 「論より証拠」の読み方
「論より証拠」の読み方
「論より証拠」は「ろんよりしょうこ」と読みます。
有名な表現ですので教養として覚えておきたいものです。
「論より証拠」の表現の使い方
例えば仕事をしている時、どれだけ「自分は仕事ができる」「自分はもっと大きな仕事ができる人間だ」と思っていたとしても、実際はミスをしてばかりで小さな仕事さえできない、ということであれば、周りから信頼されないですよね。
どれだけ一生懸命周囲を説得しても、自分自身で成果が出せていないのであれば仕方がありません。
しかし、どれだけ新入社員であったとしても、ミスがなく仕事ができ、任された仕事をきちんとこなすということがあれば、その人はより大きな仕事を与えてもらえる可能性があります。
それは「自分は仕事ができる」と主張しているのではなく、実際に仕事ができるという証拠を見せているから、といえます。
これが「論より証拠」です。
「論より証拠」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介していきます。
- 「論より証拠」を使った例文1
- 「論より証拠」を使った例文2
「論より証拠」を使った例文1
「昔から論より証拠と言って、証拠がないなら何もならない」
「論より証拠」という言い方は昔から存在します。
いろはかるたで学んだという人もいるのではないでしょうか。
証拠がなければどうにもならないですよね。
例えば、どれだけ「自分は料理ができる」と主張していたとしても、実際にその料理を見た人がいない、実際にその人が料理をしている姿は誰も見ていない、などということであれば信頼されません。
証拠がない以上、信頼してほしいと求める事は不可能なのです。
「論より証拠」を使った例文2
「母親が痴呆だと認めたがらないみたいだけれど、論より証拠なんだから本人に会わせればいいんじゃない?」
年老いた両親の介護をしていると、痴呆症になった、などと悩むこともあるかもしれません。
しかし、両親が痴呆症になったなどという事は家族にはなかなか信じ難いことであり、受け入れられないですよね。
もしも本人に会ったわけではなく、周りから「痴呆症だよ」と言われても、なかなか受け入れたくないのではないでしょうか。
そのような場合は本人に会うのが1番かもしれません。
「論より証拠」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介していきます。
- 「百聞は一見にしかず」【ひゃくぶんはいっけんにしかず】
- 「実証」【じっしょう】
「百聞は一見にしかず」【ひゃくぶんはいっけんにしかず】
「百聞は一見にしかず」というのは同じことを100回聞くよりも1回見た方が効果的である、という意味です。
確かに、どれだけ話で聞くよりも自分の目で見た方が確実に理解できますよね。
「実証」【じっしょう】
「実証」とは事実を拠り所として証明すること、あるいは確かな証拠、という意味です。
例えば事件現場などを実証する、と表現しますね。
「論より証拠」という表現は有名な言葉ですのでぜひ知っておきましょう。
また、誰かに何か信じて欲しいときには結果を出すことが大切です。