「象徴」とは?意味や使い方!例文や解釈
「象徴」とは、「直接的に知覚できない概念・価値・意味などを、それをイメージさせる具体的事物や感覚的図像によって間接的に表現すること」を意味する言葉です。
「象徴」の「意味・読み方・使い方・象徴を使った言葉・例文と解釈・象徴と表象の意味の違い・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」について、詳しく説明していきます。
目次
- 「象徴」とは?
- 「象徴」の表現の使い方
- 「象徴」を使った言葉と意味を解釈
- 「象徴」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「象徴」と「表象」の意味の違い
- 「象徴」の類語や類義語・言い換え
- 「象徴」の英語と解釈
「象徴」とは?
「象徴」という表現は、「直接的に知覚できない概念・価値・意味などの抽象的なものを、それをイメージさせる具体的事物や感覚的図像によって間接的に表現すること」を意味しています。
「象徴」というのは、「目に見えない抽象的な思想・観念・意味などを、具体的事物・図形によって分かりやすい形で表現すること」や「抽象的観念を具体的なもので表現したそのもの・シンボル」を意味する表現なのです。
- 「象徴」の読み方
「象徴」の読み方
「象徴」の読み方は、「しょうちょう」になります。
「象徴」の表現の使い方
「象徴」の表現の使い方は、「直接に知覚できない概念・価値・意味などを、それを連想させる具体的事物や感覚的図像(シンボル)によって表現する場合」に使うという使い方になります。
例えば、「ヒロシマ・ナガサキは戦争・原爆(核兵器)の悲惨さの象徴ですが、同じような悲劇を繰り返さないようにしなければなりません」といった文章で使うことができます。
「象徴」を使った言葉と意味を解釈
「象徴」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「象徴する」【しょうちょうする】
- 「象徴的な」【しょうちょうてきな】
- 「象徴主義」【しょうちょうしゅぎ】
「象徴する」【しょうちょうする】
「象徴する」という表現は、「抽象的な目に見えない観念や意味を、具体的事物・図像を通して表現しようとすること」を意味しています。
例えば、「この抽象画が何を象徴するのか、芸術家でない我々には理解困難でした」といった文章で使えます。
「象徴的な」【しょうちょうてきな】
「象徴的な」という表現は、「ある物事を分かりやすくたとえているさま」や「ある抽象的理念を具体的なもので表現しているさま」を意味しています。
例えば、「テロリストの排他性や反米思想を示す象徴的な事件でした」といった文章で使われています。
「象徴主義」【しょうちょうしゅぎ】
「象徴主義」という言葉は、19世紀末から20世紀初頭のヨーロッパ文学で自然主義・リアリズムに反対して起こった芸術運動の思想で、「言葉のイメージ・連想・比喩を使って、内面的な観念・感情・理想などを象徴的言語で的確に表現できる」と考えたものです。
ボードレールやランボー、ベルレーヌ、マラルメなどのフランス象徴派の詩人・作家が、象徴主義の代表的な人物とされています。
「象徴」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「象徴」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「象徴」を使った例文1
- 「象徴」を使った例文2
「象徴」を使った例文1
「夫が苦労して貯めた貯金で買ってくれた純金の指輪が、彼の愛の象徴のように感じられました」
この「象徴」を使った例文は、「夫が苦労して貯めた貯金で買ってくれた純金の指輪が、彼の愛を間接的に示している価値あるもののように感じられた」ということを意味しています。
「象徴」を使った例文2
「戦後日本の天皇陛下は国民統合の象徴とされていて、具体的な政治や安全保障に関与することは有り得ません」
この「象徴」を使った例文は、「戦後日本の天皇陛下は、人々が国民としてまとまっていることのシンボルとされていて、具体的な政治や安全保障に関与することは有り得ない」ということを意味しています。
「象徴」と「表象」の意味の違い
「象徴(しょうちょう)」と「表象(ひょうしょう)」の意味の違いは、「象徴」という表現は「目に見えない抽象的な概念・価値・意味などを、目に見える具体的事物で間接的に表現したもの」を意味していますが、「表象」という表現は「心の中に思い描かれる具体的事物ではないイメージ・心像」を意味しているという違いがあります。
ある観念と結びついたイメージである「表象」は、「象徴(シンボル)」を構成する材料になることはありますが、「表象」には「抽象的観念を代理的・間接的にたとえて表現する」という意味まではないのです。
「表象」の表現は「イメージ」を意味していて、「象徴」の表現は「シンボル」を意味しているといったニュアンスの違いがあるのです。
「象徴」の類語や類義語・言い換え
「象徴」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「シンボル・表徴」
- 「比喩(メタファー)・代理表象」
- 「エンブレム・マーク」
「シンボル・表徴」
「象徴」の類義語・言い換えとして、「シンボル・表徴」があります。
「象徴」という表現は、「目に見えない抽象的な理念や意味を、具体的事物のシンボルで表現したもの」を意味しています。
「表徴」という言葉は、「イメージによって代理的に表現された象徴・シンボル」を意味しています。
それらの意味から、「象徴」と良く似た意味を持つ類義語として、「シンボル・表徴」を指摘できます。
「比喩(メタファー)・代理表象」
「象徴」の類語・言い換えには、「比喩(メタファー)・代理表象」があります。
「象徴」という表現は、「抽象的な概念や意味を、何かにたとえる比喩的(メタファー的)な代理イメージで表現したもの」を意味しています。
その意味合いから、「象徴」の表現は「比喩・代理表象」という表現で言い換えられるのです。
「エンブレム・マーク」
「象徴」の類義語・言い換えとして、「エンブレム・マーク」があります。
「象徴」という表現は、「目に見えない概念・意味・価値をエンブレムやマークのような記号で間接的に表現したもの」を意味しています。
その意味から、「象徴」とほぼ同じような意味を持つ類義語として、「エンブレム・マーク」を指摘できます。
「象徴」の英語と解釈
「象徴」という言葉を英語で表現すると、以下のようになります。
“symbol”(シンボル・象徴)
“symbolic”(シンボリックな・象徴的な)
“symbolize”(象徴する)
“emblem”(表象・記章・象徴)
- “Doves symbolize peac
“Doves symbolize peac
“Doves symbolize peace, and red color symbolizes passion.”
「象徴」という言葉を使ったこの英語の例文は、「鳩は平和を象徴し、赤色は情熱を象徴する」ということを意味しています。
「象徴」という言葉について徹底的に解説しましたが、「象徴」には「抽象的な思想・観念・意味などを、具体的事物・図像によって目に見える形で表現すること」などの意味があります。
「象徴」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「シンボル・表徴」「比喩(メタファー)・代理表象」「エンブレム・マーク」などがあります。
「象徴」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。