「幻影」とは?意味や使い方!例文や解釈
「幻影」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「幻影」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「幻影」とは?
- 「幻影」の表現の使い方
- 「幻影」を使った言葉と意味を解釈
- 「幻影」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「幻影」の反対語
- 「幻影」の類語や類義語・言い換え
- 「幻影」の英語と解釈
「幻影」とは?
「幻影」とは実際に存在しないものが、存在するかのように見えること、幻という意味です。
また自分が心の中に思い描く姿、形のことでもあります。
- 「幻影」の読み方
「幻影」の読み方
「幻影」と書いて「げんえい」と読みます。
「幻影」の表現の使い方
「幻影」とは、「実際にはないものが、あるように見える、思えること」を言います。
つまりは幻ということですから、同じように使うことができます。
「敵の幻影でも見たか?」「それは、幻影だよ、実際には何もないの」「幻影の彼氏じゃなく、現実の恋愛をした方がいいよ」などと使います。
「幻影」を使った言葉と意味を解釈
「幻影」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「幻影肢」
- 「成功の幻影」
- 「幻影に怯える」
「幻影肢」
「幻影肢」とは手足など、体の一部を失くした後でも、その部分がまだあるかのように感じることを言います。
例えば、ないはずなのに、かゆみや痛みを感じることです。
「幻肢」とも言います。
「成功の幻影」
「幻影」とは実際にはないものをあるかのように見える、感じることを言います。
「成功の幻影」とは本当は何も成功していないのに、自分の中では成功する姿が見えていることを言います。
ポジティブに考えることはいいことですが、何も行動しないのであれば所詮は「幻影」、妄想と何も変わりはないのです。
「幻影に怯える」
「幻影に怯える」とは自分の心の中にある姿や形があり、それに怯えていることを言います。
人を騙すことはできても、自分に嘘をつくことはできないとも言いますが、後ろめたいことがあったり、恐れがあると、ありもしない存在が存在するかのように思えてくるのでしょう。
「幻影」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「幻影」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「幻影」を使った例文1
- 「幻影」を使った例文2
「幻影」を使った例文1
「現実をしっかり見て、あなたは都合のいい幻影を追い求めているようなものよ」
「幻影」とは幻と同じ意味で、実際には存在しないことを、存在するように感じたり、見えたりすることを言います。
現実逃避をして、叶いもしない理想を語ることは「幻影を追い求めている」と言い表します。
「幻影」を使った例文2
「恨みを持たれていることは重々承知しているからか、このところ、彼女の幻影がちらついて寝苦しい」
「幻影」とは自分の心の中に思い描く、姿、形、イメージのことです。
例文のように、誰かにひどいことをしたという自覚があれば、自分が恨みを買っていることはわかることでしょう。
その思いが、自分を苦しめて「幻影」が現れて自分を苦しめることになることを例文は言い表しています。
罪悪感で苦しいということと同じでしょうか。
「幻影」の反対語
「幻影」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「現」【うつつ】
- 「現実」【げんじつ】
- 「リアリティー」【りありてぃー】
「現」【うつつ】
「現」とは目が覚めている状態で、現実のことです。
また正常な心の状態であり、正気のことです。
「彼はようやく、現にかえった」「夢か現か」などと使います。
「現実」【げんじつ】
今、現に存在していること、状態を言います。
夢ではないということです。
「理想と現実」「現実としっかり向き合って」などと使います。
「リアリティー」【りありてぃー】
「リアリティー」とは現実味、現実性という意味です。
「作品にいまいちリアリティーがないなあ」「エピソードが作り物っぽいなあ、リアリティーが大事だよ」という風に使います。
「幻影」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「幻影」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「幻」【まぼろし】
- 「夢幻」【むげん】
- 「妄想」【もうそう】
- 「幻像」【げんぞう】
- 「幻覚」【げんかく】
「幻」【まぼろし】
「幻」とは実体がないのに、あるように見えること、また確かめようがないもの、すぐに消えてしまうはかないものを言います。
「あれは幻だったのかもしれない」「君の幻が見えたような気がする」「幻と言われている作品が見つかった」などと使います。
「夢幻」【むげん】
「夢幻」とは漢字の通り、夢と幻という意味になります。
夢や幻のようにはかないことを例えて言う言葉です。
「夢幻の世」「夢幻の世界をさまよっていた」という風に使います。
「妄想」【もうそう】
「妄想」とは根拠のない間違った判断によって作られた主観的な信念のことを言います。
「それはあんたの妄想だろう」「一人で妄想するのは勝手ですけど、私もそうだとは決めつけないでくださいね」などと使います。
「幻像」【げんぞう】
「幻像」とは実際には存在しない姿、形が、あるように見えることです。
「あなたが見たと言うのは、幻像ですよ」という風に使います。
「幻覚」【げんかく】
「幻覚」とは現実にはない対象が、存在されるかのように感じられることを言います。
ありもしないものが、見えたり、聞こえたり、味がしたり、臭いがしたりということです。
「幻覚症状に苦しむ」「そんなものはないよ、あなたの幻覚だ」などと使います。
「幻影」の英語と解釈
「幻影」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語ではいくつかの単語があります。
“visions”(幻)、“illusions”(幻想)、“a mirage”(蜃気楼)など、意味合いに応じたものを選び使うといいでしょう。
例文は“see visions”(幻影を見る)、“pursue the mirage of world peace”(世界平和の幻影を追う)となります。
いかがでしたでしょうか。
「幻影」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「幻影」とは実際にはないものが存在するように見えることを言います。
幻と同じ意味であると覚えておきますとわかりやすいでしょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。