「蛍火」とは?意味と読み方・概要を解説!
この「蛍火」は、俳句において夏の季語にもなっている言葉です。
目次
- 「蛍火」とは?
- 「蛍火」の概要
「蛍火」とは?
「蛍火」とは、蛍の出す光のことです。
その光を「火」と例えて使っている言葉で、とても風流な表現だと言っていいでしょう。
先のように、俳句の季語にもなっており、俳誌「夏草」を主宰した山口青邨市氏による「蛍火や こぽりと音す 水の渦」という有名な句があります。
- 「蛍火」の読み方
「蛍火」の読み方
「蛍火」は、「ほたるび」と読みます。
この漢字、読み方のまま展開されている居酒屋チェーンがある為、そちらで読み方を知ったという人も居るかも知れません。
旧漢字を使って「螢火」と表現されることもありますが、読み方や意味は一緒です。
「蛍火」の概要
蛍が光る理由は、身を守る為だと言われています。
他の昆虫や動物のように、異性に対するアピールという説もありますが、そのようなアピールを行う生物のほとんどで、雄だけが特別な行為が行えるのに対して(例えば、蝉で鳴くのは雄だけです)、蛍は雄、雌の両方が光ります。
その為、先のように光って敵を脅かす為という説が有力で、光り方によって何かしらの意思の伝達がされているとも言われています(両方とも、学者の研究による見解です)。
「蛍火」は、蛍が光っている様子に対して使う言葉です。
夏の季語となっていますが、蛍の観賞は、毎年5月から7月までがピークです(地域や蛍の種類によって、多少前後します)。