「心太式(ところてんしき)」とは?意味や言い換え!例文と解釈
日常会話で「心太式(ところてんしき)」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、由来や使い方などをについて紹介します。
目次
- 「心太式(ところてんしき)」とは?
- 「心太式(ところてんしき)」の語源や由来
- 「心太式(ところてんしき)」の表現の使い方
- 「心太式(ところてんしき)」を使った例文と意味を解釈
- 「心太式(ところてんしき)」の類語や類義語・言い換え
「心太式(ところてんしき)」とは?
「心太式」の概要について紹介します。
- 「心太式」の漢字
- 「心太式(ところてんしき)」の意味
「心太式」の漢字
「心太(ところてん)」は他にも「心天」と表記することもあります。
難読文字で、よくテレビのクイズ番組の問題として使われていますので、覚えておきましょう。
「心太式(ところてんしき)」の意味
「心太式」の意味は、「後ろから押されて前のものが自然に進んでいくこと」です。
常に前後がいっぱいになっている状態で、後ろから何かが入ってくと、自然に前にいるものが押しだされていくことや、その様なシステムのことを言います。
自分の意思にかかわらず前に進み、いつの間にか以前とは違う状態になっています。
それがより高いレベルになっていることもあれば、疎外されていることもあるのです。
「心太式(ところてんしき)」の語源や由来
心太式(ところてんしき)」の語源や由来について紹介します。
- 「心太」の語源
- 「心太」の由来
「心太」の語源
「心太」の語源は、「心太」を「凝固させること=凝る(こごる)」からきています。
「こごる」→「ここる」→「こる」と変化して、「ここる」から「心」という漢字が当てられました。
そして「海藻を太くしたもの」という意味で「太」という字が当てられたのです。
「心太」の歴史は非常に古く、室町時代には「こころふと」と呼ばれていました。
その後天草(テングサ)が主原料であることから「こころてん」に変わり、江戸時代になって漢字はそのままに「ところてん」と呼ばれる様になったとの説があります。
「心太」の由来
「心太式」の由来は、「心太」を作る時の過程からきています。
「心太」とは、テングサをゆでて溶かし、寒天質を抽出して冷やし固めた食べ物です。
固まった寒天質のものを「天突き」という道具に入れて、後ろから押して細い麺の様な形に絞り出します。
この過程から、後ろから押した時に前のものが自然に押しだされる様子のたとえとして使われ様になりました。
「心太式(ところてんしき)」の表現の使い方
「心太式」は、ものごとがどんどん進んで行き、自分の力ではどうしようもない時に使われます。
背景としてそのものごとに「順番」があり、行ったり来たりできない様になっています。
「自分で苦労をしなくても自然に前に進める」ということから「楽をしている」というイメージもありますので、人のプライベートなことに関して使うのは避けましょう。
「心太式(ところてんしき)」を使った例文と意味を解釈
「心太式」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「心太式(ところてんしき)」を使った例文1
- 「心太式(ところてんしき)」を使った例文2
「心太式(ところてんしき)」を使った例文1
「あそこの大学は誰でも心太式で卒業できる」
大学は留年する人もいるものですが、その大学はカリキュラムが良いのかレベルが低いのか、入学した人は4年経てば誰でも卒業できると言われていることを表しています。
「心太式(ところてんしき)」を使った例文2
「年長者は合コンリストから心太式に外されていく」
合コンに誘われるのは若い人と決まっている社内のグループがあり、新入社員が入って来ると同じ人数分だけ年長者が合コンのリストから外されていくことを表しています。
「心太式(ところてんしき)」の類語や類義語・言い換え
「心太式(ところてんしき)」の類語や類義語・言い換えを紹介します。
- 「順繰り」【じゅんぐり】
- 「エスカレーター式」【えすかれーたーしき】
「順繰り」【じゅんぐり】
「順番に従って次々に」という意味です。
「エスカレーター式」【えすかれーたーしき】
「エスカレーターに乗っている様に自動的に」という意味です。
「心太式(ところてんしき)」は「後ろから押されて前のものが自然に進んでいくこと」という意味です。
ものごとの順番が勝手に進んでいく時に使ってみましょう。