「秋波」とは?意味や言い換え!例文と解釈
皆さんは「秋波」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?
この言葉が普段の会話はおろか、ビジネスシーンでも使われている場面を見かけることは少ないのではないかと思います。
また、季節を感じさせる言葉のようにも思えるのですが、その意味は全く違ったところにあることにも驚かれます。
そこで今回は、この「秋波」についてフォーカスしていくことにします。
目次
- 「秋波」とは?
- 「秋波」の語源や由来
- 「秋波」の表現の使い方
- 「秋波」を使った例文と意味を解釈
- 「秋波」の類語や類義語・言い換え
「秋波」とは?
「秋波」とは、「秋の時期の澄んだ波」という意味がある言葉でしたが、意味がかなり変容していき「美人の涼しい目もと」という解釈になり、それが転じて「女性のこびを含んだ目つき」や「流し目」、「色目」という解釈になって行きました。
- 「秋波」の読み方
「秋波」の読み方
「秋波」は「しゅうは」という読み方になりますが、この言葉を構成する漢字は普段から使われているものなので、難しく読むことがありません。
ここで正しく読めるように確認しておきましょう。
「秋波」の語源や由来
「秋波」とは、元々は中国語を語源とした語句で、「秋の季節の澄んだ波のこと」という意味で「美女の涼しげな目元」に例えたものでした。
そこから、意味が展示で「こびた目つきや、色目のこと」をいうことに変化したことから、今では「こびる」の意味合いを持つようになったとされています。
「秋波」の表現の使い方
女性が、相手の関心を引こうとして、こびを売るようにセクシーな目つきで誘っているように見る場合に使われることになり、「秋波を送る」などの言い回しで表現されることになります。
日常ではあまり聞くことの少ない言葉だけでに、これを使っても意味を理解できる人がどのくらいいるかは、少し疑問が残りそうです。
「秋波」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「秋波」を使った例文を見ながら具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「秋波」を使った例文1
- 「秋波」を使った例文2
「秋波」を使った例文1
「彼女は、何時でもどこに行っても、通りすがりの男性に秋波を送っているので、もう僕の気持ちが覚めてしまった」
この例文のような女性が自分のパートナー(彼女)だったら、もう嫌になってくるでしょう。
浮気性の性格なので、もうすでに心が離れていくことになるでしょうし、付き合っていても、ただ疲れるだけなのかもしれません。
もし、彼女を振って後から、自分の価値に気付いたとしても、すでに手遅れになっている可能性だってあります。
「秋波」を使った例文2
「業界で苦戦を強いられているA社が、最近、業界2位にB社に秋波を送るようになっています。これも数年先の業界再編を睨んでのことかもしれません」
「秋波」は「こびを売ること」や「色目を使う」といったような意味合いがあるので、「女性が男性に色目を使う」場合に用いるようなイメージがあります。
しかし、この例文のようにビジネスシーンでも、利用することが可能な言葉です。
企業では様々な業界の中で、再編が繰り返されていることが少なくありませんが、そのような時に同業他社にラブコールを送り、合併や協業、業務提携を持ちかけることになり、「秋波」も使うことができるかもしれません。
「秋波」の類語や類義語・言い換え
「秋波」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような物があるかを見ていくことにします。
- 「ウィンクする」
- 「なまめかしい仕草を見せる」【なまめかしいしくさをみせる】
「ウィンクする」
「ウインクする」という言葉が「秋波」の類義語として扱うことができますが、「ウインク」とは「目配せ」のことで、「異性の関心を引こうとしてこびを送ること」という意味になります。
「なまめかしい仕草を見せる」【なまめかしいしくさをみせる】
「なまめかしい仕草を見せる」という言い回しも類義語として使うことができますが、「異性を惹きつけるような行動を取ること」という意味で使われています。
「秋波」という言葉の意味や活用シーンを紹介してきましたが、意味が「女性が男性に色目を使うこと」といったような意味合いがあるので、普段の会話の中ではあまり聞くことがないように思えたかもしれません。
しかし、例文でも挙げたように、ビジネスの中でも使うことができる言葉なので、必要に応じて、盛り込んで使ってみることもいいかもしれません。