「元凶」とは?意味や使い方!例文や解釈
「元凶」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「元凶」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「元凶」とは?
- 「元凶」の表現の使い方
- 「元凶」を使った言葉と意味を解釈
- 「元凶」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「元凶」の反対語
- 「元凶」の類語や類義語・言い換え
- 「元凶」の英語と解釈
「元凶」とは?
「元凶」とは悪事を企んだ中心人物という意味です。
また悪いことを引き起こすことになった、一番の原因ということでもあります。
- 「元凶」の読み方
「元凶」の読み方
「元凶」と書いて「げんきょう」と読みます。
「がんきょう」と読まないように注意してください。
「元凶」の表現の使い方
「元凶」とは、悪いことを考えた中心人物であるとか、悪いことを引き起こす大きな原因といった意味の言葉ですから、いい意味はありません。
使う際には「悪い」とされることを指摘することになりますので、注意も必要となります。
「会社の経営が傾いたのは、社長が元凶であるのだから、社員が不憫である」「あいつが、この騒ぎの元凶だ」といったように、悪いことをした人、悪いことの原因となったことなどに使います。
「元凶」と使うことで、とてもわかりやすい表現になるのですが、それだけに、本当のことであっても面と向かって言うのはよく考える必要がある言葉なのです。
「元凶」を使った言葉と意味を解釈
「元凶」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「事件の元凶」
- 「元凶である」
- 「元凶は誰」
「事件の元凶」
揉め事、騒ぎ、トラブルといった何かしらの事件が起こった時、それには原因があります。
原因となる物事、人物のことを「事件の元凶」と言い表すのです。
「彼の金銭トラブルが事件の元凶となった」「彼女の我儘が事件の元凶である」という風に使います。
「元凶である」
「元凶」とは悪いことを考えた中心人物のこと、もしくは、悪いことを引き起こすことになった原因という意味です。
つまり「〇〇が元凶である」という言い方で誰が悪い、この物事が悪いと言っているのです。
人であれば「あなたが悪い」「あなたが原因である」という意味になりますし、物事であれば「この物事が悪い」という意味です。
わかりやすい表現ですが「元凶」と言われた人からすればいい気持ちはしないでしょう。
ですから不確かな状態の時は使わない方がいいとも言えます。
「元凶は誰」
「元凶は誰か」という言い回しもよく使います。
これはこの悪事の中心人物は誰なのか、このようなことを引き起こした人は誰なのかという意味で使います。
わかりやすく言えば「犯人は誰」という感じでしょうか。
悪い物事が起こればそれに関わった人たちの中に中心人物がいるということは、当然考えられることです。
原因や悪い人が分かり切っていることには使う必要はありませんので、複数の人や物事が入り乱れて一見わかりにくくなっている時に使う表現ということになります。
「元凶」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「元凶」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「元凶」を使った例文1
- 「元凶」を使った例文2
「元凶」を使った例文1
「このような揉め事になった元凶は何なのか」
揉め事などが起こった時に、解決させる時にはまず「原因」は何だったのかというヒアリングから始めることでしょう。
悪いことの原因、悪いことを考えた人のことを「元凶」と言います。
「元凶」を使った例文2
「今までのことは全部、私が元凶だと罵られた」
悪いことが続く、争いが多いといった関係性があると、人は自分は悪くない、相手が悪いと言いがちです。
実際には単なる相性の問題であり、どちらも悪いわけではないこともあるのですが、例文のように「あなたが元凶」などと言い切ってしまいますと、あまりにも激しい言い方になってしまいます。
「元凶」の反対語
「元凶」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「派生」【はせい】
- 「触発」【しょくはつ】
「派生」【はせい】
「派生」とはもとになるものから分かれてできることという意味です。
「早く解決させないと、新しいトラブルが派生する恐れがある」などと使います。
「触発」【しょくはつ】
「触発」とは見たり、聞いたりすることで、刺激となり事を始めることを言います。
「兄に触発されて、悪い方向に流れる」「彼女に触発されて、私も猛勉強を始めることにした」という風に使います。
良くも悪くもどちらの意味にも使えますが、どちらかと言えばいい意味合いで使うことの方が望ましい使い方です。
「元凶」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「元凶」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「根源」【こんげん】
- 「黒幕」【くろまく】
- 「首謀」【しゅぼう】
- 「発生源」【はっせいげん】
「根源」【こんげん】
「根源」とは物事が生じた、そもそもの始まりという意味になります。
おおもと、根本などと同じ意味です。
「悪の根源」「根源にさかのぼれば、あいつが悪い」などと使います。
「黒幕」【くろまく】
「黒幕」とは自分は表に出ることがなく、陰で計画をしたり、人に命令したりして、影響力を持つ人のことを言います。
「これは、黒幕がいるな」という風に使います。
「首謀」【しゅぼう】
「首謀」とは悪いこと、陰謀を中心となって考えることです。
またそのような人のことを「首謀者」と言います。
「発生源」【はっせいげん】
「発生源」とは物事の始まるところという意味で使います。
「トラブルの発生源をつきとめる」などと使います。
「元凶」の英語と解釈
「元凶」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“the main cause”と言います。
例文は“the main cause of the evils”(悪の元凶)となります。
いかがでしたでしょうか。
「元凶」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「元凶」とは悪いことを考えた中心人物、悪いことを引き起こした原因という意味で使いますので、いい意味はないと覚えておきましょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して使ってください。