「簡略」とは?意味や言い換え!例文と解釈
ビジネスで「簡略」という言葉を耳にすることがあります。
一体どの様な意味なのか、使い方や例文などを併せて紹介します。
目次
- 「簡略」とは?
- 「簡略」の対義語
- 「簡略」の表現の使い方
- 「簡略」を使った例文と意味を解釈
- 「簡略」の類語や類義語・言い換え
「簡略」とは?
「簡略」の概要について紹介します。
- 「簡略」の読み方
- 「簡略」の意味
- 「簡略」「簡素」「簡単」の違い
「簡略」の読み方
「簡略」は「かんりゃく」と読みます。
読み方は難しくないのですが、「簡」を「間」と書き間違わない様にしましょう。
「簡略」の意味
「簡略」の意味は「手軽で簡単なこと」です。
元々複雑なものごとがあり、それを省略するなどしてシンプルにすることを言います。
「簡略」「簡素」「簡単」の違い
「簡略」「簡素」「簡単」はよく似た言葉ですが、はっきりとした使分けがあります。
まず、3つに共通している「簡」という漢字は、「文字を書いた木や竹の札=手紙」「手軽な」「つつましい」「より分ける」という4つの意味があり、今回は「手軽な」という意味で使われています。
「簡略」の「略」は「はぶく・うばう」という意味で、「省略」「略奪」などに使われています。
「基本は残しておき、意味が通る範囲で取り除く」という意味です。
「簡素」の「素」は「かざらないこと」という意味で、「素朴」「質素」などに使われています。
「基本は残しておき、余計な部分を省くこと」という意味です。
「簡単」の「単」には多くの意味がありますが、この場合は「複雑ではない」という意味で使われています。
「ものごとの手順や方法が分り易いこと」という意味です。
「簡略」「簡素」「簡単」は、これらのニュアンスの違いにより使い分けられているのです。
「簡略」の対義語
「簡略」の対義語は「煩雑(はんざつ)」です。
意味は「ものごとが面倒でこみいっている様子」という意味です。
因みに上記の「簡素」の対義語は「豪華」「華やか」、「簡単」の対義語は「複雑」になります。
「簡略」の表現の使い方
「簡略」の使い方を紹介します。
- 「簡略化」
- 「簡略にする」
「簡略化」
「簡略」の最も多い使われ方が「簡略化」です。
「意図的にものごとを省いて、手軽で簡単にすること」という意味です。
継続的に行われていることで、誰もが「複雑だ」「長すぎる」と思っていることをシンプルにする時に使われます。
「簡略にする」
「簡略」は名詞ですので、何かに対して働きかける時に「簡略にする」「簡略する」など動詞を伴って使われます。
こちらは単発でものごとをシンプルにする時に使われます。
「簡略」を使った例文と意味を解釈
「簡略」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「簡略」を使った例文1
- 「簡略」を使った例文2
「簡略」を使った例文1
「旅費精算の手続きの簡略化に成功した」
営業にとって旅費の精算は複雑で面倒臭いものです。
出張から帰ってきて、仮払いから領収証のない交通費の精算まで整理するのに手間も時間もかかってしまいます。
この様な手続きが、システムの利用などにより時短できたことを表しています。
「簡略」を使った例文2
「スピーチは簡略して式典をスムーズに行う」
式典では各来賓のあいさつが長いとたるんでしまい、おごそかな雰囲気が損なわれてしまうものです。
各自のスピーチの持ち時間を短くして、スムーズに進行させる様に工夫していることを表しています。
「簡略」の類語や類義語・言い換え
「簡略」の類語を紹介します。
- 「手短」【てみじか】
- 「はしょる」【はしょる】
「手短」【てみじか】
「簡単で手っ取り早い様子」という意味です。
「挨拶を手短に済ませて本題に入る」などに使われます。
「はしょる」【はしょる】
「着物のすそを上げて帯にはさむこと」「ものごとの一部分を省略すること」という意味です。
語源は、着物のすそを「端折る(はしおる)」という言葉が変化したものです。
「簡略」は「手軽で簡単なこと」という意味です。
ビジネスでものごとの基本を維持したまま上手に省略する時に使ってみましょう。