「なまじ」とは?意味や言い換え!例文と解釈
ボキャブラリーが豊富な人と話していると「なまじ」という言葉を使うことがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「なまじ」とは?
- 「なまじ」の語源や由来
- 「なまじ」の表現の使い方
- 「なまじ」を使った例文と意味を解釈
- 「なまじ」の類語や類義語・言い換え
「なまじ」とは?
「なまじ」の概要について紹介します。
- 「なまじ」の漢字表現
- 「中途半端な」の意味
- 「それをすると返って状況が悪くなること」の意味
「なまじ」の漢字表現
「なまじ」には「憖」という漢字があります。
非常に難読文字ですので、殆どの場合平仮名表記になっています。
「中途半端な」の意味
やり方や方針が徹底されていない様子や、いい加減な様子を意味します。
やろうとする趣旨は分るけれども効果がでないことを表します。
「それをすると返って状況が悪くなること」の意味
よかれ思ってしたことが、返って好ましくない結果を招いてしまったという意味です。
「よせばいいのにそれをしたお蔭で」と言い換えると分り易くなります。
「なまじ」の語源や由来
「なまじ」の語源は「生強い(なまじい)」という言葉から来ています。
「生強い」の意味は「不完全なのに無理をしてものごとをやろうとすること」という意味です。
「なまじい」が短縮されて「なまじ」になりました。
「なまじ」の表現の使い方
「なまじ」の使い方について紹介します。
- 「なまじっか」【なまじっか】
- 「なまじな」と「なまじ」
- 若い人に理解して貰えないことが多い
「なまじっか」【なまじっか】
「なまじっか」は「なまじ」の派生語で、若い人に多く使われています。
意味は「なまじ」と全く同じで、「なまじっか」と跳ねる音を入れることでテンポ良く聞こえます。
「なまじな」と「なまじ」
「なまじ」を「中途半端な」の意味で使う場合には「なまじな〇〇」と「なまじな」の形で使われることが多くなります。
「それをすると返って状況が悪くなること」の意味で使う時には、「なまじ○○を△△したお蔭で」「なまじ○○を△△した為に」と、文章がそのまま続きます。
この場合は「なまじ」がなくても意味が通じるのが特徴です。
若い人に理解して貰えないことが多い
ビジネスの場で「なまじ」を使うと、若い人が理解できずに何らかのビジネス用語か方言だと思われてしまう可能性があります。
「なまじ」はカジュアルな場面で使う様にして、ビジネスでは他の言葉に言い替える様にしましょう。
「なまじ」を使った例文と意味を解釈
「なまじ」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「なまじ」を使った例文1
- 「なまじ」を使った例文2
「なまじ」を使った例文1
「あの人はなまじな説明で納得しないだろう」
こちらは「中途半端な」の意味で使われています。
ビジネスで反対意見を持つ人を納得させたいのですが、非常に論理的で硬い考えの人なので、中途半端な説明では到底納得して貰えないと嘆いている様子を表しています。
「なまじ」を使った例文2
「なまじ口を出したばかりに余計なことを押し付けられてしまった。
こちらは「それをすると返って状況が悪くなること」の意味で使われています。
つい自分の意見を述べてしまったばかりに「じゃあ是非やって下さい」と言われてしまい、余計な仕事をやる羽目になってしまったことを表しています。
「なまじ」の類語や類義語・言い換え
「なまじ」の類語について紹介します。
- 「生半可」【なまはんか】
- 「むやみに」【むやみに】
「生半可」【なまはんか】
「どっちつかずで中途半端なこと」を表しています。
「生半可な態度」「生半可な気持ち」など人の言動や意識を表し、多くの場合は年上から年下への説教の場面で使われています。
「むやみに」【むやみに】
「特に必要もないのに、後さきを考えずに行動してしまうこと」という意味です。
「むやみやたらに投資する」「むやみに手を出す」など、良くない意味で使われることが多くなります。
「なまじ」は「中途半端な」「それをすると返って状況が悪くなること」の2つの意味があります。
方言ではありませんので安心して使う様にしましょう。