「露呈」とは?意味や使い方!例文や解釈
「露呈」とは、「隠れていた物事が表面へと現れ出てくること」を意味する言葉です。
「露呈」の「意味・読み方・使い方・露呈を使った言葉・例文と解釈・露呈と露出の意味の違い・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」について、詳しく説明していきます。
目次
- 「露呈」とは?
- 「露呈」の表現の使い方
- 「露呈」を使った言葉と意味を解釈
- 「露呈」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「露呈」と「露出」の意味の違い
- 「露呈」の類語や類義語・言い換え
- 「露呈」の英語と解釈
「露呈」とは?
「露呈」という表現は、「隠れていた物事・要素が表面へと分かりやすい形で現れ出てくること」を意味しています。
「露呈」というのは、「隠していたものをあからさまに目に見える形で現すこと」や「秘密にしていたことを他者の前にさらけだすこと」を意味している表現なのです。
- 「露呈」の読み方
「露呈」の読み方
「露呈」の読み方は、「ろてい」になります。
「露呈」の表現の使い方
「露呈」の表現の使い方は、「隠れていた物事・要素が表面へと分かりやすい形(目に見える形)で現れ出てくる場合」に使うという使い方になります。
例えば、「結婚して半年もせずに夫婦の価値観の対立が露呈しました」といった文章で、「露呈」の表現を正しく使用できます。
また「露呈」という表現は、「秘密にしていたことを他者の前にさらけだす場合」にも使うことができる表現になっています。
「露呈」を使った言葉と意味を解釈
「露呈」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「本性を露呈する」【ほんしょうをろていする】
- 「矛盾の露呈」【むじゅんのろてい】
- 「弱点を露呈する」【じゃくてんをろていする】
「本性を露呈する」【ほんしょうをろていする】
「本性を露呈する」という表現は、「その人の本当の性質・性格・考え方(価値観)などが、分かりやすい形であからさまになること」を意味しています。
「お互いにここまで醜悪な本性を露呈したからには、今まで通りの付き合いを続けるというわけにもいきません」といった文章で使われます。
「矛盾の露呈」【むじゅんのろてい】
「矛盾の露呈」という言葉は、「辻褄(つじつま)の合わない部分・要素が表面に出て明らかになるさま」を意味しています。
例えば、「自分の発言と行動の矛盾の露呈によって、今まで築き上げた信頼が簡単に崩れてしまうこともあります」といった文章で使用されます。
「弱点を露呈する」【じゃくてんをろていする】
「弱点を露呈する」という表現は、「普段は見えていない弱い部分・要素が、表に出てきてあからさまになること」を意味しています。
例えば、「スプリンターの彼は、スタミナがないという弱点を露呈してマラソンではまったく良い成績を残せませんでした」といった文章で使えます。
「露呈」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「露呈」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「露呈」を使った例文1
- 「露呈」を使った例文2
「露呈」を使った例文1
「本当に現在のままの税制や社会保障制度でも大丈夫なのかという国民の不安・疑問が露呈しました」
この「露呈」を使った例文は、「本当に現在のままの税制・社会保障制度でも持続性があるのかという、国民の抑圧されていた不安・疑問が表面に噴き出してきた」ということを意味しています。
「露呈」を使った例文2
「男女同権の実現を訴えて国会議員になった彼でしたが、家庭内では妻に対してモラハラを行っていた矛盾が露呈してから一気に支持を失いました」
この「露呈」を使った例文は、「男女同権の実現を訴えて国会議員になった彼でしたが、家庭内では妻に対してモラハラを行っていたという辻褄の合わない言動が表に現れてから、一気に支持を失った」ということを意味しています。
「露呈」と「露出」の意味の違い
「露呈(ろてい)」と「露出(ろしゅつ)」の意味の違いは、「露呈」の表現は「隠れていた物事・要素が表面へと分かりやすい形で現れ出てくること」を意味していますが、「露出」の表現は「他人に見えるような形で現し出すこと・現れでること」を意味しているという違いがあります。
「露呈」という言葉には「人為的ではなく自然に現れ出る」という意味のニュアンスがありますが、「露出」という言葉には「人為的・意図的に他人に見えるように現し出す」という意味のニュアンスが強くなっている違いがあるのです。
また「露出」には「テレビなどのマスメディアに取り上げられて大勢に見られること」の意味もありますが、「露呈」にはそういった意味はありません。
「露呈」の類語や類義語・言い換え
「露呈」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「露見」【ろけん】
- 「表面化・表に現れる」
- 「発覚・明らかになる」
「露見」【ろけん】
「露呈」の類義語・言い換えとして、「露見」があります。
「露見(露顕)」という表現は、「秘密・悪事などの隠していた事柄が表に現れること・隠し事がばれること」を意味しています。
その意味から、「露呈」とほとんど同じ意味を示している類義語(シソーラス)として、「露見」が上げられます。
「表面化・表に現れる」
「露呈」の類語・言い換えとして、「表面化・表に現れる」があります。
「露呈」という表現は、「隠していた物事が表面化すること、隠せなくなって表に現れること」を意味しています。
その意味合いから、「露呈」は「表面化・表に現れる」という表現で言い換えることができるのです。
「発覚・明らかになる」
「露呈」の類義語・言い換えには、「発覚・明らかになる」があります。
「発覚」という表現は、「隠していた事柄が表沙汰になること」を意味しています。
「明らかになる」という言葉は、「公(おおやけ)にしていなかったことが、他者に広く知られるようになるさま」を意味しています。
それらの意味から、隠していたことが現れ出るを示す「露呈」と良く似た類義語として、「発覚・明らかになる」を指摘できます。
「露呈」の英語と解釈
「露呈」という言葉を英語で書き表すと、以下のようになります。
“expose, exposure”(秘密や悪事などをあからさまにする・暴露・露呈)
“betray”(本心や秘密などを表に表す・示す・露呈する)
“get revealed~”(~であることを露呈する)
“reveal, show”(隠していたものが現れる・見せる・露呈する)
- “His statement betrayed a lack of understanding of this technology.”
“His statement betrayed a lack of understanding of this technology.”
「露呈」を使ったこの英語の例文は、「彼の発言で、この技術についての無知が露呈しました」ということを意味しています。
「露呈」という言葉について徹底的に解説しましたが、「露呈」には「隠れていた物事が表面へと現れ出てくること」などの意味があります。
「露呈」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「露見」「表面化・表に現れる」「発覚・明らかになる」などがあります。
「露呈」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。