「勝てば官軍、負ければ賊軍」とは?意味など徹底解説
「勝てば官軍、負ければ賊軍」ということわざがありますが、一体どの様な意味で使われているのでしょうか。
語源や使い方なども併せて紹介します。
目次
- 「勝てば官軍、負ければ賊軍」とは?
- 「勝てば官軍、負ければ賊軍」の概要
- 「勝てば官軍、負ければ賊軍」の表現の使い方と注意点
「勝てば官軍、負ければ賊軍」とは?
「勝てば官軍、負ければ賊軍」の読み方と意味について紹介します。
- 「勝てば官軍、負ければ賊軍」の読み方
- 「勝てば官軍、負ければ賊軍」の意味
「勝てば官軍、負ければ賊軍」の読み方
「勝てば官軍、負ければ賊軍」は、「かてばかんぐん、まければぞくぐん」と読みます。
長い言葉ですが、難しい漢字は使われていませんので、落ち着いて読めば問題ありません。
「勝てば官軍、負ければ賊軍」の意味
「勝てば官軍、負ければ賊軍」の意味は、「例え道理に叶っていなくても、勝った者が『正義』となり、負けた者が『悪』になる」ということです。
世の中の流れとして、勝負に勝った側に多くの人が付いて賛美します。
その結果、負けた側が悪かった様に思われてしまうことが多いのです。
例え争いの原因が勝者側にあったとしても、勝負がついた段階で勝者が正当化されることの例えです。
「勝てば官軍、負ければ賊軍」の概要
「勝てば官軍、負ければ賊軍」の概要について紹介します。
- 「勝てば官軍、負ければ賊軍」の由来
- 「勝てば官軍、負ければ賊軍」の類語
「勝てば官軍、負ければ賊軍」の由来
「勝てば官軍、負ければ賊軍」の由来は、1868年に起きた「戊辰戦争(ぼしんせんそう)」からきています。
徳川慶喜の「旧幕府軍」と西郷隆盛の「新政府軍」との戦いで、開戦から1年かけて新政府軍が勝利、明治維新に繋がりました。
終戦後は勝者である新政府軍が「官軍」を名乗り、慶喜と旧幕府軍は排除されました。
このことから「勝負に勝てば、道理がどうであれ正義になる」という意味で使われる様になったのです。
「勝てば官軍、負ければ賊軍」の類語
「勝てば官軍、負ければ賊軍」の類語は「弱肉強食」「無理が通れば道理が引っ込む」になります。
どちらも強い者がまかり通ることを意味しています。
「勝てば官軍、負ければ賊軍」の表現の使い方と注意点
「勝てば官軍、負ければ賊軍」は、ライバルにとにかく勝ちたい時に使われます。
但し、勝ち負けにこだわり過ぎるあまりに負けた相手をバカにする言葉と取られることもあるので注意が必要です。
「勝てば官軍、負ければ賊軍」は「例え道理に叶っていなくても、勝った者が『正義』で、負けた者が『悪』になる」という意味です。
なりふり構わず勝ちたい時に使ってみましょう。