「激甚な被害」の意味とは!類語や言い換え
「激甚な被害」という言葉は、自然災害があった時などに聞くことがある言葉です。
目次
- 「激甚な被害」とは?
- 「激甚な被害」の表現の使い方
- 「激甚な被害」を使った例文と意味を解釈
- 「激甚な被害」の類語
「激甚な被害」とは?
「激甚な被害」とは、とてつもない被害のことだと解釈してください。
すごく大きな被害とも言い換えられますが、ニュアンス的に「とんでもない被害」だと表す言葉になり、これ以上の表現はないくらいです。
大きな自然災害が起こると、被害の程度によっては、この言葉でそれが表される場合があります。
「激甚な被害」と表現された時には、それだけ大きな被害だったということが分かります。
- 「激甚な被害」の読み方
「激甚な被害」の読み方
「激甚な被害」は、「げきじんなひがい」と読んでください。
「激甚」は、「甚だしく激しい」という意味の言葉で、この「劇甚な被害」という使い方以外にも、「劇甚な損害」といった形でもよく使われます。
この「被害」と「損害」も意味の似ている言葉同士ですが、「被害」の方は家屋の倒壊といったような実際の状況のことで、「損害」はそれによって発生した復旧に必要になる(主に)金額のことだと解釈してください。
「激甚な被害」の表現の使い方
この「激甚な被害」は、その意味から、災害や事故に絡んで使われることが多いですが、例えば、株式の取引でとても大きなマイナスが生じてしまった時に、「あの銘柄で激甚な被害が出た」などと使うこともできる言葉です。
ただし、先のように、それ以上ないほどの大きな被害の表現になるので、そう簡単に用いるべき言葉ではありません。
「激甚な被害」を使った例文と意味を解釈
「激甚な被害」を使った例文と、その意味の解釈です。
やはり、事故や災害の際に使われることが多い言葉です。
- 「激甚な被害」を使った例文1
- 「激甚な被害」を使った例文2
「激甚な被害」を使った例文1
「日本列島に激甚な被害をもたらした台風が、ようやく熱帯低気圧に変わったらしい」
台風は、熱帯低気圧がある基準を上回った時にそのように呼ばれるもので、その基準に満たなくなると、元の熱帯低気圧と表現されます。
台風から熱帯低気圧へと変わった後に、再び台風の規模(強さ)に戻ることはないので、そうなってしまえば後は大した被害が出ることはありません。
ただし、台風と呼ばれている間は、いつ激甚な被害が出てもおかしくないと考えておくべきです。
「激甚な被害」を使った例文2
「先物取引で激甚な被害を出してしまったと言っていた」
先物取引では、実際に対象となる物品の取引が行われる訳ではなく、それらを購入する権利の売買が行われます。
そして、レバレッジと呼ばれる倍率が掛かった信用取引が原則なので、投資した金額よりマイナスが上回ってしまうこともあり、その場合には足りない分が借金となってしまうことも珍しくありません。
その逆に、当たれば大きい投資だと表現できますが、そういつもうまくもいかないものです。
「激甚な被害」の類語
「激甚な被害」と似た意味で使われる言葉です。
こちらより更に大きな被害が「激甚な被害」になります。
- 「甚大な被害」【じんだいなひがい】
「甚大な被害」【じんだいなひがい】
「激甚な被害」とまではいかない被害に対して使う言葉で、一般的にはこちらの方がよく使われます。
この言葉でも充分に大きな被害と表現でき、家屋が倒壊した場合でも、この言葉で問題ありません。
「激甚な被害」は、もっと大きなこれ以上ないと言える被害に対して使ってください。
「激甚な被害」とまで言えるほどの被害は、そうあるものではありませんが、いざ起こってしまうと、復旧にはかなりの年月や費用が掛かることになると言えるでしょう。