「隔靴掻痒」とは?意味や言い換え!例文と解釈
私達が日頃使っている日本語には、四字熟語がありますが、その熟語の中には読み方や意味が全く分からないものも結構あるものです。
その1つに「隔靴掻痒」という言葉がありますが、この熟語の読み方を知っているだけでも、言葉の勉強をされていると思います。
今回はこの「隔靴掻痒」にフォーカスして、考察していくことにします。
目次
- 「隔靴掻痒」とは?
- 「隔靴掻痒」の語源や由来
- 「隔靴掻痒」の表現の使い方
- 「隔靴掻痒」を使った例文と意味を解釈
- 「隔靴掻痒」の類語や類義語・言い換え
「隔靴掻痒」とは?
「隔靴掻痒」とは「かゆいところに手が届かないように、歯がゆかったり、もどかしく感じること」、あるいは「思うように行かずに焦れったいこと」、「物事の核心や急所に触れずにイライラすること」というような意味を持つ四字熟語です。
- 「隔靴掻痒」の読み方
「隔靴掻痒」の読み方
「隔靴掻痒」は「かっかそうよう」と読みますが、難しい漢字が使われており、めったに使われることのない熟語なので、ここでしっかりとチェックしておきましょう。
「隔靴掻痒」の語源や由来
「隔靴掻痒」の由来を見ると、「靴の上からではかゆい部分を思うように指が届かずに思うように足がかけない」という言葉が語源となぅています。
「かゆいところに手が届かずに、もどかしい思いをする」という意味が転じて、「自分の思い通りにならずにもどかしく感じる」という解釈になっていきました。
「隔靴掻痒」の表現の使い方
「隔靴掻痒」の使い方には、いくつかのパターンがありますが、「隔靴掻痒」の状態となると、「自分の思い通りに行かずにもどかしくなる」ということになるので、自分の望んだ方向に物事が進まず嫌気が刺した時に使われることになります。
「隔靴掻痒」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「隔靴掻痒」を使った例文を見ながら具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「隔靴掻痒」を使った例文1
- 「隔靴掻痒」を使った例文2
「隔靴掻痒」を使った例文1
「友人のタカオが話すペースは、隔靴掻痒の感じで嫌になる」
この例文では、友人のタカオ君の話し方がとてもゆっくりなために、もどかしい感じになることを言っています。
人の中には、ゆったりとしたしゃべり方をする人がいます。
その話口調を聞いているだけで、イライラとしてくるせっかちな性格な聞き手の人が例文の本人なのかもしれません。
「隔靴掻痒」を使った例文2
「敵国の状況を知る手段としては、まず相手の文化や慣習に通じることが挙げれるが、隔靴掻痒の感はある」
どのようなケースでも競争力相手と戦って勝つためには、相手の考え方や習性を理解しておく必要があります。
この例文のように国と国との戦いも同様で、相手国の慣習や文化を知っておくことがポイントとなります。
しかし、 「隔靴掻痒」の感じが残ることもあります。
「隔靴掻痒」の類語や類義語・言い換え
「隔靴掻痒」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにしましょう。
- 「歯がゆい様子」
- 「思い通りに行かない」
「歯がゆい様子」
「歯がゆい様子」が「隔靴掻痒」に近い意味を持つ類義語として挙げることができます。
「自分の思い通りに行かずに気持ちばかりが焦る」ということになります。
ある意味「苛立ちを覚える」ということになります。
「思い通りに行かない」
かなり平易な表現ですが、「思い通りに行かない」も「隔靴掻痒」の類義語に当てはまります。
「自分の思い描いたようなストーリーが実現できないこと」言っていますので、気持ちがイラついたり、焦ったりすることになります。
しかし、その原因は自分の未熟さにある場合もあります。
「隔靴掻痒」という四字熟語の意味や使い方を紹介してきましたが、この言葉はめったに使われることがないので、日頃の会話の中で、すぐに活用することは難しいかもしれません。
しかし、メールを相手に送る時にちょっと取り入れて見るのも面白いかもしれません。