「過去の因縁」とは？意味や言い換え！例文と解釈

「過去の因縁」とは?

「過去の因縁」とは、「もう過ぎてしまった昔から持っている定められた運命」という意味になります。

「因縁」とは元々、仏教用語の1つで、物事が生じる直接的な力の意味があるで「因」と、それを助長するような間接的条件とする「縁」からなり、全ての物事はこの2つの働きによって生じるものと言われています。

• 「過去の因縁」の読み方

「過去の因縁」の読み方

「過去の因縁」は「かこのいんねん」と読みますが、「因縁」を「いんえん」と誤読しないように注意しておきましょう。

「因縁」と「運命」の違い

「因縁」とよく比較される言葉に「運命」という言葉がありますが、ニュアンス的に少し異なる解釈ができます。

「因縁」は、「人と人との繋がり」を指すことが多いのですが、「運命」は、「物事の起こり」や「出来事の繋がり」を指していることが多い言葉です。

「過去の因縁」の表現の使い方

「過去の因縁」とは「昔から定められた運命」という意味があるので、必死に頑張ったり、努力しても自分の願っていることが成就しないような場合にができます。

「過去の因縁で叶うことができない」というような使い方がされます。

「過去の因縁」を使った例文と意味を解釈

では、ここで「過去の因縁」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。

• 「過去の因縁」を使った例文1
• 「過去の因縁」を使った例文2

「過去の因縁」を使った例文1

「過去の因縁とは、前世から定まった運命のことだが、ここで君に出会ったのも過去の因縁だろうな」

人との出会いで時々、運命的なことを感じることがありますが、この例文でもそのようなことを言っています。

生まれ変わる前の人世の中で、何かしらの縁があった人と再会したようです。

これからどのようなことが待っているのか、楽しみであったり、不安に駈られることもあるでしょう。

しかし、大切なことは平穏な心をしっかりと保つことです。

「過去の因縁」を使った例文2

「僕とあなたは、前世で結ばれた過去の因縁がありそうだ」

「輪廻転生」という考え方がありますが、この例文に見るように、前の人生では愛する2人として結ばれた間柄だった人が、次の人生でも、再会したようです。

昔は、結ばれた2人かもしれませんが、次に生まれ変わった時は、親子であったり兄妹であるようなこともあります。

「過去の因縁」の類語や類義語・言い換え

「過去の因縁」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにしましょう。

• 「カルマ」
• 「前世」【ぜんせ】

「カルマ」

「カルマ」という言葉がありますが、サンスクリット語を語源としているもので、「業(ごう)」とも呼ばれています。

「行為、所作、意志による身心の活動」、あるいは「意志による身心の生活」という意味を持つ言葉です。

仏教では、「善いこと、悪いことを過去にすると、因果の道理によって、次の人生で、それ相応の苦楽の報いが与えられる」と言われています。

「前世」【ぜんせ】

「前世」という言葉もありますが、「前の人生のこと」を意味する言葉です。

「輪廻転生」的な考えからすれば、必然的に出てくる法則でもあり、人が何度も転生を繰り返されているというサイクルの中で、人は皆、色々な前世を持っているということになります。