「哀訴」とは?意味や言い換え!例文と解釈
皆さんの中で「哀訴」という言葉を知っている人は、かなり言葉を勉強されていると思います。
今ではこの言葉が使われる場面は少なく、どのような意味があるのかさえ分からない人も結構いるかもしれません。
そこで今回は、この「哀訴」についてフォーカスしていくことにします。
目次
- 「哀訴」とは?
- 「哀訴嘆願」とは?
- 「哀訴」の表現の使い方
- 「哀訴」を使った例文と意味を解釈
- 「哀訴」の類語や類義語・言い換え
「哀訴」とは?
「哀訴」とは、「哀れ(あわれ)」と「訴える」という2つの文字が使われていますが、
文字の意味からしても想像できるように、「嘆き悲しんで訴えること」、「人の同情心に訴えて頼み込むこと」という意味があります。
- 「哀訴」の読み方
「哀訴」の読み方
「哀訴」は「あいそ」という読み方をしますが、難しい漢字が使われていないので、ここでキチンと正確に読めるようにチェックしておきましょう。
「哀訴嘆願」とは?
「哀訴」を使った言葉に「哀訴嘆願」という四字熟語があります。
「なりふり構わず心の底から願い出ること」という意味で使われます。
このようなスタイルで物事をお願いされたなら、断ることが難しくなりそうです。
「哀訴」の表現の使い方
「哀訴」は「泣くようにしてお願いすること」という意味があるので、必死な形相で頼み込んでくる時や、今にも明日がないような悲壮感でお願い事をしてくる人を指して使います。
「哀訴」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「哀訴」を使った例文を見ながら具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「哀訴」を使った例文1
- 「哀訴」を使った例文2
「哀訴」を使った例文1
「あいつは哀訴してながら、いつもお金を借りに来るので、好きになれない」
あなたの周りにもこのような人がいるのではないでしょうか?
お金を借りることは、あまり好ましいことではありませんが、借りたお金を返さないひどい常識外れの人も世の中にはたくさんいます。
その中でも借りる時だけは、「哀訴」して頼み込むのですから、始末が悪いというしかありません。
「哀訴」を使った例文2
「どんなに哀訴を息子から受けても、常に厳しく育てていた父親です」
子供の教育については、親それぞれの考え方や思いがあるので、良し悪しを決めることは難しいことです。
この例文では、どんなに息子から「哀訴」されても、厳格なスタイルを崩すことなく、厳しい育て方をしていた父親のようです。
「哀訴」の類語や類義語・言い換え
「哀訴」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにしましょう。
- 「懇願する」【こんがんする】
- 「拝み倒す」【おがみたおす】
「懇願する」【こんがんする】
「懇願する」という言葉が「哀訴」に近い意味を持つ類義語の1つになると思います。
「折り入って頼み願うこと」という意味になりますが、「哀訴」の場合のお願いの仕方は悲壮感が漂っていました。
しかし、「懇願する」は「実はね」と静かに語るように相談を持ちかけられて来ることから、これもまた中々断りづらいアプローチで困ってしまいます。
「拝み倒す」【おがみたおす】
「拝み倒す」という表現もありますが、「拝むように繰り返し頼んで、むりやり承知させる」という意味になります。
これもかなり強引なお願いの仕方で、ドサクサに紛れて頼み込む方法で、後から冷静になって騙された感じになります。
あっという間の出来事で嵐が押し寄せて、すぐに立ち去るような感じがあります。
「哀訴」という言葉の意味や使い方を見てきましたが、この言葉はめったにきくことがない言葉だけに、ここで勉強になったのなら幸いです。
日頃の生活の中や仕事の場面でも、様々なお願い事があるものですが、人に頼むようなことがあっても、相談内容で人間関係が崩れることもあるので、注意が必要です。
人間関係を作るよりも壊す方が簡単なのですから、このような行動は慎重に進めるべきだと思います。