「解明」と「究明」の違い
皆さんは仕事をしていて、色々な場面で困ったことやトラブルに遭遇することがあるかと思います。
その時に「解明」や「究明」という言葉を使うことがあるでしょう。
今回は日頃何気なく使っている、これら2つの言葉について考察していきたいと思います。
目次
- 「解明」とは?
- 「究明」とは?
- 「解明」と「究明」の違い
「解明」とは?
「解明」とは、「分からない不明な点を解き明かすこと」、「見えない点をはっきりさせること」という意味がある言葉です。
例文を見ると「エジプトのピラミッドの謎を解明しようとする試みが過去から行われて来たが、未だ、はっきりしたことが分からない」というような形で使われています。
- 読み方
読み方
「解明」は「かいめい」という読み方になります。
「究明」とは?
「究明」とは「道理や真理を徹底的に追究して明らかにすること」という意味を持つ言葉です。
例文としては、「今回のトラブルの原因を徹底的に究明していくことが先決だ」というような使い方をします。
- 読み方
読み方
「究明」は「きゅうめい」という読み方になります。
「解明」と「究明」の違い
「不明な点を明確にする」という解釈からすると、「解明」と「究明」は似たような言葉に思えます。
しかし、この2つの言葉の意味を改めて見ると、「解明」は「不明な点を明らかにすること」、「究明」は「物事の道理や真理を解きあかすこと」ということを指しています。
このことから、「究明」は「物事の本質からアプローチして、謎を解き明かしていく」と理解することができ、「解明」は「今、見えている物事の原因を明確にする」という「現在起こっていることを探る」表面的な行為と解釈することができるでしょう。
「解明」より「究明」の方が、より深く刺さり込んでいくつかのニュアンスがあります。
「解明」と「究明」の2つの言葉について、それぞれの意味や使い方を見ていきました。
それぞれの言葉を考察したように、解釈もかなり異なって来ますので、シチュエーションによって、正しい使い分けができるようにしておきたい言葉です。